分子環境学特論I(第13回/2022年7月14日)感想/質問/回答《11人出席・27人メール送信》
15回の講義を受講していただきありがとうございました.昨年度で退職しましたので,今年度にこの講義をやるとは思っていなかったのですが,専攻からのご依頼で今年度だけ非常勤講師として開講することになりました.2020年度と2021年度にひきつづき,Zoomによる遠隔講義+YouTubeによるオンデマンド講義という形態も,むしろ対面授業よりその方が「ふつう」におもえてきました.研究室がなくなって指導する大学院生もいないのに,たくさんの方が受講して,さいごのクイズも全員提出していただいたことを感謝します.この講義での経験をもとに,将来,だれかひとに「やられた!」と思わせたと実感できることを祈っています.ちなみに,7月21日分の質問と回答への投票の最高得票はいずれも「なにから学ぶか」でした.江戸時代に「剣聖」とよばれた松浦静山の著作「剣談」に,「勝ちに不思議の勝ちあり,負けに不思議の負けなし」ということばがあります.これは,「勝つのは偶然(たまたま)だが,負けるのは理由がある」という意味ではなくて(じつは最初はわたしもそう思っていました...),前半は「剣術をきわめれば『勝ちたい』というような気持ちの問題ではなく,からだが勝手にうごいて勝つ」ということです.つまり,勝負は気合いではないといっています.弓道場(矢場)にはたいがい「正射必中」という額がかかっていて,これも「当てたいという気持ちではなくて,『正しく射ればかならず当たる』」ということです.ということは,そんな成功者に「どうすればうまくいきますか」とたずねるのはむだです.だからといって「うまくいかなかった」ひとにその原因をたずねるのもあまり意味がありません.たいてい,うまくいかなかった理由を把握してませんから(把握してたらとっくに成功しているかも).
2022年7月7日分の投票結果
質問6票 《みらーしすう》 ▼私たちは「環境科学院」の学生ですが,環境問題について学生に意識して欲しいと思っていることや伝えたいと思っていることはありますか.
回答4票 《りんご》 ▼おそらくやられた!と思った後に心が折れてしまったらしく,無気力になってしまった知人がいます.先生ならその人にどのように声をかけますか.(もしくは接しますか.) ▲それほど心がおれるのであれば,かない「いい線」までいってたということで,だれにでも到達できるというものではありません.そもそも,どんなことでも,「うまくいかないことが『ふつう』」で,そんなときには,「どうしたら『うまくいくか』」をかんがえることこそが,ひとに「やられた!」とおもわせる唯一の戦略です.つぎのチャンスを待つより,つぎのチャンスをつくりましょう.
《亮平》 相関関係はそのデータの中で少しでも当てはまる部分があれば分析した人たちの都合の良いように相関関係があるとしてしまう.思い込みが激しいと危険だと感じた.(まるで他人のようにいってますけど,「亮平」さんはだいじょうぶなんですか) ▼先生は料理は好きですか.好きだった場合,得意料理は何ですか. ▲《これはよくある質問です[2022年5月19日の「maggie」さんの質問でこたえています]》 いわゆる「粉もん=小麦粉をベースにしたたべもの」です.お好み焼き,たこ焼き,焼きそばもはいるかなーーー.とくに広島焼(広島では単に「おこのみ焼」とよばれる)です.研究室のオンラインマニュアルにもちゃんと載っています.コロナ禍の前は年に1,2回は広島焼パーティをやってました.
《鉄玉子》 朝食を食べると成績が上がるといわれたのを根拠もないのに信じていました.しかし,実際は成績が上がるために毎日朝食を摂っていたのでは無く,朝起きてお腹すいたからご飯を食べてました.相関関係はあっても因果関係として本当に成り立つのかは自分の目で見定める必要があると思いました.(どうせ食べるなら「よくかむ」ことです.脳が活性化しますから) ▼豆菓子で好きなものはありますか. ▲ほとんど食べませんからじぶんで豆菓子を買うことはありません.だけど,豆パンはたべますよ.北海道にきてはじめてしりましたが,これは北海道の赤飯(甘納豆がはいっている)のごはんをパンに替えたものともいえます.
《ピノ》 相関関係はあってもよく考えるとそれが因果関係にはなっていないデータは多くあって,それに騙されないようにするためにはデータを表面的に見るのではなく論理的に筋が通っているか考えながらみるくせを日頃からつけていくことが重要なのだと思いました.また,バイアスがかかってみているから実際には因果関係のないものを因果関係があるように認識してしまうこともあるのだと意思いました.(だまされないように...って,「ピノ」さんがじぶんでだまされたり,その結果,ひとをだましたりするのは心配しなくていいんですか) ▼先生が優秀だと思う人で,学力以外の特徴や共通点はありますか. ▲学力だけが優秀という評価の指標であるとはおもっていません.いずれにしても,優秀なひととは「ひとに『やられた!』とおもわせるひと」です.
《けろけろけろっぴ》 これまで十回以上にわたって面白い講義をありがとうございました.(それって「やられた!」ってことですか) ▼(1)先生は,今年のこの講義を振り返ってみて,例年と変化していたことなどはございますか.特に退職をされて初めての年だったと存じておりますが,その点についても含めて回答いただけると幸いです.(2)同時に問題を送信しましたが,その問題の批評も少ししていただけたら嬉しいです. ▲(1)2020年と2021年もまったくおなじようなオンライン+オンデマンド講義でしたので,ちがいはありません.また,2021年は退職前でしたが,じぶんの研究室の大学院生は受講していませんでしたから,その点もちがいはありません.ただ,ひとつだけちがうのは,昨年までは,研究室内のスタジオからでしたが,ことしはワークスペースのスタジオからということです.(2)個別に批評はしません.さいごの2回の講義のなかで問題点の指摘はしますけど.
《Sihao》 A result can be caused by many reasons. Eating breakfast is related to grades, and we need to be vigilant about such things. Don't believe it just because of a data graph. We have to question the data and stay awake.(Yes and thereby you have not to believe this lecture.) ▼What can I do to become rich? ▲One of the best way is not to want to be rich, but want to make the others rich.
《はるうらら》 他の人が見ても想像しやすい文章を書けるように意識したいと思います.(で,それはどうやって達成するんですか.ほかの人が想像しやすいように説明してください) ▼講義の中で「やられた!」ということについて話していましたが,「騙された!」という出来事はありましたか. ▲《これはよくある質問です(4月28日の「NT-D」さんの質問にこたえています)》たぶん「いちばん」だまされたことは,まだ「だまされたまま」ですのでわかりません.
《どんな色が好き》 水ってすごいんですね.(はい,まぁある意味で「すごい」ですね) ▼好きな色はなんんですか.私は紫が好きです. ▲《これはよくある質問です(6月5日の「ぽちむん」さんの質問にこたえています)》日が沈んでから,ほんの少しだけ明るさが残っている空の暗い赤紫色.煌々と照る満月のうしろにある漆黒.恥じらいをのこした少女の頬のうす紅色.真冬の澄み切った晴天にうかぶ雲の白.成熟した女性が便箋に書いた文字の青色...まだ続けますか.きらいな色はありません.
《Alarm Clock》 Thanks for your lectures so far, I have learned a lot. The professor taught me how to use scientific thinking to think about problems and phenomena, and how to solve problems that arise.(Please think in such a way and complete your master-course study.) ▼When you have a problem, and you solve it [for] yourself, do you need to ask someone else? ▲I will not ask, but I will speak it to the others to find the solution.
《らんべる飛べーる》 乗り物の絵を描いてみて,自分の画力のなさを痛感しました.タイヤは丸く書きました.やられた.(せやろ...だけど,「みえないタイヤをまるく描いたやろ」といわれて「しまった」とおもっただけまだ「まし」です.そんな風には感じないひともいますから) ▼これまで学生が提出してきた質問の中で特に印象に残っているものや面白いと感じたものは何ですか. ▲《これはよくある質問です》 ...ですが,こたえは,「感想や質問で印象にのこった」ことはおぼえているのですが,その内容はぜんぶわすれました.どう考えても内容を思いだせないくらい「つよく」印象にのこったんですね,きっと.
《ばんぺいゆ》 目で見る色と言葉で言う色が違うと混乱して難しかった.その時パッと見た情報だけでなく,いろいろな物の見方ができるようになりたいです.(いやいや,それがそう簡単でもない,ということがこの「Stroop効果」の実験でわかります) ▼分子環境学特論の中で一番お気に入りの回は何講目ですか. ▲そりゃもうことしだったら第11講(2022年6月30日)の「originality/XXXed」の回にきまってじゃないですか.だいたい受講者数×100回くらい「やられた!」と思わせていますから.もう「どや顔」がとまらないよ,たすけてーーー!
《わっしょいハングリー精神》 英語を聞き取って意味は分かるのに,それをそのままの意味で喋ろうとすると中々上手くいかない理由がよくわかりました.また,タイヤの絵の話もそうですが,指摘されないと自分では気づくことができないので,自分でtoucheを探すのはやはり難しいことなんだなと再認識しました.(いや,だけど「やられた!」とおもう経験こそ,いやその経験だけが,じぶんで「やられた!」をみつけだすことの原動力です.いっぺんひとに「やられた!」をおもわせることができたら,しめたものです) ▼大谷先生は以前,奥様との出会いがtoucheとおっしゃっていました.私もそろそろtoucheしてくれる相方が欲しいのですが,どうやって見つければいいですか. ▲そんな簡単なノウハウはありません.が,ひとつだけ簡単な(だが実践はむずかしい)のは,毎日寝る前に「きょういちばんありがたかったことはなにか」かんがえることです.で,やってみたらわかりますが,たいてい,なにもおもいうかびません.それは「であい」をたいせつにしていないということです.「やられた!」とおもわせてくれるひとは「であい」のなかで見つけるとおもってるかもしれませんが,その「であい」こそ見つけるものなんです.
《そーめん》 目が見えない人が見ている世界がどのように映っているのか興味を持った(いやいや,目がみえるひとでも,ほかのひとは「そーめん」さんとはべつのものを見ているかもしれませんよ) ▼美術は得意でしたか. ▲「とくい」じゃなかったけど,成績はよかったです.これってつまり「センスがいい」ってことかもしれません.
《NT-D》 世の中にも,因果関係があると言っておきながら無視して押し通すことがしばしばあるなと思いました.色の問題は漢字と色が一致していない時,わかっていても言うのにめちゃめちゃ時間がかかって自分の脳って意外と単純なのかなと思いました.アルファベットの時は意外とスムーズに行けました.(「意外と単純」どころか,「色の認識」というのはとても複雑で,ひょっとすると「経験的にこれは緑」とおもっているから緑に見えるのかもしれません) ▼先生が化学を研究しようと思ったきっかけはなんですか. ▲《これはよくある質問です[やや長文]》 中学生のときのはじめての「化学」(進学校だったので中学1年でいきなり高校1年の化学をやってました...)の先生がとてもいい人で,なにかひかれるものがありました.それで化学部に入っていろいろな実験をしたのがさいしょです(といってもどうじに社会部にも入っていてボール紙で立体地図を作ったり,遺跡の発掘をてつだったりしていましたので,手を動かすのが好きだったともいえます).高校でも化学部で(でも物理部にはいっていて会誌を発行したりしていた),大学受験を決めるときに,化学系が比較的入りやすかった(当時は公害の問題で化学の人気が低く,電気/電子系と原子核工学系が人気が高かった)ので受験して合格.卒業したらどこかの石油会社に入って中東あたりの製油所で働くのかとおもっていましたが,卒業研究で配属された研究室での研究がおもしろくなって,大学院に進学.当時はめずらしく某フィルムメーカーが修士の大学院生に奨学金をだしていて,就職すれば返還しなくてもいいというので,それをねらっていたら,案の定同級生2人もねらっていて競合し,3人じゃんけんで決めることになりました.一回戦で早々と負けて,しかたないかと博士課程に進学.4年かかって学位をとって,たまたま空いていた助手(いまでいう助教)になりました...という話のなかに「きっかけ」はないような.
《Sさん》 ちゃんとタイヤを丸く描いてしまいました.やられた!(せやろ...だけど「やられた!」とおもっただけましです) ▼先生は,どんなタイヤが好きですか. ▲1996年に札幌にきて,こちらには「夏タイヤ」と「冬タイヤ」の2種類あることをしりました.そして15年くらいは,毎年11月3日の祝日に夏タイヤから冬タイヤに,4月29日(当時は天皇誕生日)に冬タイヤから夏タイヤに交換していましたが,いまは,年中冬タイヤをはいています.冬タイヤは雨の日にスリップしやすいとかいうのですが,そんなことはないやろ(氷の上がすべりやすいのは表面がとけて水の層ができるから)と.ただ,「へり」は早いかもしれませんので,ほしいのは「雪道でもすべらなくて,夏にもへりにくいタイヤ」がすきです...そんなのないけど.
《Liu Xiyang》 In today's lecture, the relation between correlation and causal relation was mentioned, and how interpretation may affect the recognition and what we should pay attention to when we transfer the experiment observation into notes.(You should take care if you drew "round tires".) ▼My question is why US and European countries cannot do better on reducing carbon emission? (as you mentioned global warming) ▲Probablly because they don't think serious as is similar to the other countries in the world.
《パンケーキ》 It's true, I eat breakfast every time I wake up early, and I hardly eat breakfast when I wake up late. This rule is very real.(Is that a rule?) ▼I heard that natto is good for the body. Professor, do you often eat it? ▲By the age of 18, I was in home with my parents, who don't eat natto (almost all the old Kansai people didn't eat it) and didn't eat at all. After getting married at the age of 25, I am in home with my wife, who don't eat natto and thereby don't eat at home. Between those days and when I am staying in hotel alone, I ate/eat .
《ガトーショコラ》 因果関係がある(と信じられている)という言葉に安易に騙されないように研究を進めようと改めて感じました.(はい,「因果関係である」ことは証明できません) ▼ずばり,先生にとって研究とは.一言で表すと何ですか. ▲そんなん,ずばり「ひとに『やられた!』とおもわせるためにやること」にきまってるじゃないですか.
《ベネ》 相関関係の難しさを知りました.(べつにむずかしくないですよ) ▼絵は得意ですか. ▲「とくい」とはおもっていませんが,センスはあるとおもいますよ.講義のスライド見ればわかるじゃないですか.
《くざん》 高校の頃,霊長類研究所に行って松沢先生の話を聞いたことがある.まさか大谷先生の授業で松沢先生のことが話に出るとは思わなかった.松沢先生はチンパンジーの鳴き声がとてもうまい先生です.そしてチンパンジーを猿と呼ぶととても怒る方です.(だれも,松沢さんがさいごにあんなやめ方するとは想像しませんでしたね) ▼文章先生は猿とチンパンジーの違いをご存知ですか ▲松沢さんがおこるのは,チンパンジーやゴリラが類人猿で「ape」であり,そのほかが「monkey」で,「種」がちがうからですが,日本語としては「類人猿」ですから「猿」ともいえるわけで...なんとも.
《333》 何かのデータを深読みすることが今まではあまりなかったのですが,先生の講義を受けてから,疑うという意識が少し上がったと思います.研究に活かしていきたいと思います.(はい,まず疑うべきは自分のデータと指導教員の意見です) ▼今の我々(この講義を受けている人達)に聞きたいことはありますか. ▲「起きてますか」...対面だとわかるんだけど,オンラインではねぇ...ときどきチャットで回答をもとめるけど反応わるいからなぁ.
《黒猫ヤマト》 頭の中にあるのは言葉じゃないとの話を聞いて,語学学習ってこういうことだなと感じました.単語と単語の単純な変換ではなく,単語をイメージでとらえられれば語学力あがるのかなあと思いました.また,タイヤの話はびっくりしました.まだまだ常識に縛られているなあと,精進します.(そう,その「イメージ」というのがなんなのかということです) ▼(1)先生はいつも自信に満ち溢れていますが,コンプレックス等はないのでしょうか.(2)コンプレックスを乗り越えて自分に自信を持つコツがあれば教えてください. ▲(1)ありますよ.(2)コンプレックスがあろうとなかろうと,自信があることだけやっていればだいじょうぶです.講義には自信がありますから.
《メランコリック写楽》 自分の頭の中をそのまま話している相手に見せたいと思うことが多々あります.なぜ人間は言語を使うのかとたまに疑問におもいます.テレパシーを使いたい.言葉で相手に伝えるということは難しい.頭の中のイメージを言語化するトレーニングは必要だと思いました.(それが「文化」をうんだのだとおもいます) ▼失恋しました!失恋の悲しさから立ち直るには,忙しくする以外に,何をするのが1番良いと思いますか. ▲なんと,「メランコリック写楽」さんにそんなおもいをさせるひとがいるんですか...でも,いま立ちなおる必要はありません.将来,「そんなひと」に「やられた!」とおもわせてやりましょう.
《黄金の右足》 この間ゼミで実験方法をそのまま書けと言われたばっかりなのでタイムリーな話題でした.(それっていちばんむずかしいですね) ▼たいしたことで無いと思っても自分の頭の中で修正してるので実験した瞬間にメモとらないといけないと思いました.実験前の計画段階が1番大事ですか. ▲極端にいえば,計画段階はそれほど重要ではなくて,「計画とはちがうことが起きたとき」がすべてともいえます.そのなかに「イノベーション」が隠れている可能性がたかいからです.
《ニャルガクルガ》 It's interesting to see how the human brain remembers something or how humans can communicate with each other with words even from different languages. Then, I always have doubt about the results or data shown in the sciences paper and I also doubt my own results, except there is some explanation that is almost impossible to deny it.(You should do that, though to doubt your results is not so easy.) ▼How many languages you can speak, sensei? ▲Only three: Japanese, English and Kansai-ben.

《Red》 When I draw the side of the tire, my brain automatically corrected the wheels, and I have drawn around, but they are not actually round.(Don't do the same when you write results on your experimental notebook.) ▼I’d like to ask professor, have you ever been corrected by your brain during the search. ▲Frequesntly I have experienced, but when taking note, those are corrected back again, I hope.
《札幌少年》 今日の授業にちょっと気になるのは真実は観察によって変わることがありますかな.例えば,もしある人は赤,緑色分けれないの場合,水によるの光線は決して7種ではありませんね,ならば真実を過しちゃった.(【メール本文の項目の順序がむちゃくちゃ】(意味不明)) ▼quizのことについて,本当に身周りの主題を探せません,今研究しているもので作りました,それは大丈夫でしょうかな. ▲あかんでしょうな...それはほかのひとに「やられた!」と思わせるのがむずかしいからです.
《み》 認識について特に色についての問題はついつい文字の色を言ってしまいそうになり,言い切るまでに時間がかかったことから人間の認識についての難しさが実感できました.(せやろ) ▼ある国際会議で,大谷先生は英語を思い出せず,内容のみ認識していたとありましたが,実際に英語で人と喋る際にも自身で話した言葉,聴いた言葉自体を覚えていないのでしょうか.また,そこに英語を話せるようになる秘密があるのでしょうか. ▲日本語でも話をしているときに,それを文字として認識しているわけではないと思います.英語を聞きとったり,話したりするときに,いったん文字として認識していては追いつきません.しゃべることができるというのは,「文字を介さずに」(文字になっていない)おもったことを発話するということです.