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■ 2026年9月29日・《1643》対面でのディスカッション 2  0
2004年5月から2007年5月まで大谷研究室(北海道大学触媒化学研究センター[現触媒科学研究所])に博士研究員として在籍し,計算化学の立場から3つの論文の共著者(1つ[NIS2006]は主著者)となっている西川智弘さんがNPOのワークスペースに.いくつかの研究機関の研究員をへて,現在は株式会社アルテミアの代表取締役CEO.ことし4月に逆二重励起光音響分光法(RDB-PAS)測定を受託したいくつかの同社製品は,残念ながらERDT(電子トラップ密度のエネルギー分布)あたえなかった.その結果のディスカッションもあって今回の来訪.実際の測定データをもとに2時間ちかくディスカッションしたところ,RDB-PASとともに測定した光音響スペクトル(PAS=通常の拡散反射スペクトルに類似)に興味ぶかい情報があることが判明.やはり対面でじっくりとはなせばオンラインミーティングではえられない発見があるのかもしれない.
■ 2026年9月28日・《1642》満月 2  0
ことしの中秋の名月つまり十五夜は9月25日.旧暦(太陰暦)での8月15日ときめられていて,そもそも満月ではない.ことしの9月の満月は9月27日(きのう).十五夜と満月のあいだの26日は夕方にワークスペースで月の出を観賞(イメージ左=あかるすぎてハレーション[デジカメでもそんなのあるのか...]).すこしのぼったときにもう一枚(イメージ中=サボテンも観賞中).そして満月のきのうは,よるにミニ大通から観賞(イメージ右).季節は夏から秋にかわり,だんだんと月の位置がたかくなってきた.
■ 2026年9月27日・《1641》カーソル 3  0
Photoshopは,Chrome,Dreamweaver,AcrobatやFileZillaとおなじようにほぼ毎日つかうアプリケーションだが,一部のカーソル(Windowsの設定で変更できないもの)がちいさく(線もほそいし)て見えない.これはよくしられた問題のようでAdobeは解決策を提供していない.Geminiにたずねてみたら,「kokomite」というフリーのアプリケーション(イメージ左)がいいのではないかとのご託宣.さっそくダウンロードしてつかってみると(アプリケーションとしては登録できないのでアプリケーションファイルのアイコンをクリックして起動するしかないが...),ほとんど見えない十字のカーソル(イメージ中=スクリーンショットではカーソルはみえないのだが...)のまわりに適当な大きさと色の円が表示される.オンオフは簡単にきりかえられるので不要なときはオフにすればよい.
■ 2026年9月26日・《1640》noAwardLimited 1  0
学会運営エンジンmeddleで運営中のとある学会の発表申込でエラーがでるとの問いあわせ.表彰審査を「希望する」にすると,「バックドアからの発表申しこみは表彰審査対象外です」とのメッセージが表示されるとのこと(イメージ).バックドアは,申込締切に間に合わなかったときに,希望するひとに通知するものなので,通常の登録の場合にはそんなことになるはずがない...とスクリプト(プログラム)をしらべると,システムとして「バックドアの場合は表彰審査対象外」のフラグである変数「noAwardLimited」が立っていたらバックドアでも通常登録でもそうなる設定になっていた.え,そんなはずはなくてほかの学会でもおなじことがおこっていいはずなのに今回がはじめて...しばらく悩んでいたら,その学会の設定では変数名が「noAwordLimited」(「a」ではなく「o」)になっていて,しかもスクリプトでもおなじ.実際には,バックドアの場合「noAwardLimited」が立っていたらそもそも「(表彰審査を)希望する」という選択肢が表示されないから,トラブルはなかったということ.《ほかの学会のパラメータ設定をぜんぶチェックするのはめんどうなので自動的に検出するように設定》
■ 2026年9月25日・《1639》ぬか床 3  0
きょうの論文でふるい方からふたつめは「大学院研究マニュアル」なる本についての書評.なんでこの記事のPDFファイルの名称が「NUK1994」なのかというと...大学院生の研究生活は「研究室」であり,そこでのすごし方,つまり研究のやり方というのは,研究室によってことなるはずで,たとえていえば研究室というのは「ぬか床」のようなものであるという話.研究者としての浸かりぐあいは当然ぬか床によってきまるので,マニュアルなんてものは存在しないといっている.ちかごろは(といっても1994年つまり30年以上まえ),ぬか床の味が淡泊になり,大学院生の方も淡白なのでなんだかなぁ,ということをいいたかったらしい.ちなみにこの記事は国立国会図書館で公開されている.PDFファイルはこちら.
■ 2026年9月24日・《1638》プラットフォーム 1  0
ちょうど5年まえのきょうの記事は「プラットフォーム」.学会運営エンジンtouche(現在は「meddle」)は一種のプラットフォームなんだという話.5年たって,Geminiに「学術集会の運営で現地での業務をのぞく部分をウェブシステムだけでおこなうとすれば,それはプラットフォームといえますか」とたずねたら「そのとおり.どんな学会でつかおうとしているのか」と.いやいや「学会運営エンジンmeddleをプラットフォームとしてアピールできるかしりたい」と回答し,ほかにはない点をあげると,営業トークを用意してくれた(イメージ).だけど,「このウェブシステムでなんでもできる」といっても「担当者がどんな業務があるかを想像できないので理解されない」と訴えると...というところまできてようやく気づいた.AIというのは,対話をつうじてじぶんのかんがえかたを整理するためのツールだったんだ.
■ 2026年9月23日・《1637》無機固体材料の同定 2  1
きょうの論文のひとつBCCAC2023(大谷文章「固体触媒材料の『同定』」 触媒総合事典(朝倉書店/2023)516ページ」は,分子状有機化合物なら必須の同定が無機固体材料ではおこなわれていない,という話.有機化合物について論文を投稿するときに同定(identification)が必須なのは,同定されずに議論された結果,混乱が生じたからにちがいないから,同定されない無機固体材料については混乱が生じているはずだがだれも気づいていないというのが論旨.AcrobatのAIによる要旨は「固体触媒の同定は困難であり,元素組成はわかるが詳細な構造や表面構造,サイズ,分布の記述は不可能に近い.IUPACも完全な体系的命名は難しいと認めている.指紋のようなバルク・表面パターンを測定・解析する新手法を開発し,触媒材料の同定に役立てているが,構造解析や議論の余地は残る.これにより混乱回避や議論の促進が期待される.」 《生成要約はそこそこのレベル》
■ 2026年9月22日・《1636》「Oーリングの常識」欠如 2  1
逆二重励起光音響分光法(RDB-PAS)測定セルの封止につかっているOーリング.電子トラップ密度がひくいサンプルの場合に光音響(PA)信号の低下が問題で,材質を全フッ素化ゴム(FP-FF)かえて一見解決したかに見えたのだが...問題は材質ではなく,「Oーリングの常識」を知らなかったことである可能性が浮上.安価なバイトン製でも新品をつかったときには,PA信号強度低下がないことは見つけていたのに,材質の方に注意がむけられていた.FP-FFでも再使用をくりかえすと信号低下がおこっている可能性.つまり,「Oーリングはつかいすて」という常識が欠如していた...やれやれ.イメージは,とあるサンプルのくりえし測定の結果.バイトン製O-リングの新品の方がFP-FFより信号強度がたかい!
■ 2026年9月21日・《1635》ウェブカム 2  1
ほとんど見ることのないじぶんのウェブページをみると,いちばん下にあるウェブカムのひとつがとまっていた.ときどきこんな状態になるのは,やはりサーバへのアップロード時のトラブルか.そういえば,先日ワークスペースにきた来訪者が,「あ,これがウェブカムですか」と.意外にも見ているひとがいるんだ.今回再起動したウェブカムはもともと逆二重励起光音響分光法(RDB-PAS)測定装置の方向だったが,おもしろみがないので屋外にむけたもの.ただ,これもさほど変化はない.さてさてどうするか...
■ 2026年9月20日・《1634》BPPV 2  1
めまいで入院し,退院した翌日(9月15日)に耳鼻咽喉科受診.入院していた脳神経外科からの紹介状の内容といくつかの検査の結果,良性発作性頭位めまい症(BPPV)であるとの診断.耳石が右の三半規管にはいったことによるもの.BPPVの治療法として検査中におこなった「エプリー法」(三半規管から耳石をうごかす)で,耳石がでたのか,めまいの症状はほぼなくなった.原因がわかったお祝いにケーキをかって帰り,夕食後にたべたらおなかをくだした.くるみがはいっていたらしい...やれやれ.
■ 2026年9月19日・《1633》腰痛 2  1
9月1日のあさ起きたときに腰にいたみがあり,だんだんひどくなってきた.さいしょは左脇腹だったが,しだいにまん中に移動.湿布でしのいでいたが,なおりそうにないので7日に整形外科を受診.レントゲン検査をしてもらって画像をみると,腰のあたりの椎間板が1か所ないとのご診断.「加齢によるものですね.筋力(とくに背筋)をきたえるしかありません」とのことで,背筋をふくめて体幹をきたえるプランクなる体操をおしえてもらい.あさのエクササイズの腹筋と前屈にかえてプランクを実施.ちょっと腹囲がちいさくなった...ような.《椎間板がなくなるなんてことがあるのかとGeminiにたずねたらいろいろな原因であることだと.今回の腰痛の原因は不明だがいまになってみるとRDB-PAS測定装置の重いラックをうごかした(腰痛がはじまる2日まえ)ことかも》
■ 2026年9月18日・《1632》マイレージ 2  1
JALからマイレージ交換手つづきが保留中とのメール.その内容からあきらかにフィッシングメール.例によって発信元のメールアドレスとして「うさんくさい」ものをつかっているのはよくあることだが,そもそも「JAL」のロゴを「適当に」つくっているというなんとも「手ぬき」感がすごい.目的は,マイレージバンクのIDとパスワードを取得して,マイレージを横どりしようというのだろうか.あまり効率のいいビジネスではなさそうだが...
■ 2026年9月17日・《1631》生体機能関連化学シンポジウム 3  1
特定非営利活動法人touche NPOのサーバには,触媒化学研究センター(現触媒科学研究所)に教授として着任した1998年の年末から開設したウェブページ(ホームページ・当時のようすはイメージ左)をふくめてすべてのファイルがのこっている.そのうちのひとつのディレクトリ「bio_func」は,地球環境科学研究科の市川和彦教授の依頼をうけて開設した1999年9月に開催の「第14回生体機能関連化学シンポジウム」のページ(イメージ中).当然要旨集は冊子体で,原稿のハードコピーを郵送する方式だが,フォーマットはPDFファイルをダウンロードできるようになっている.20世紀の学会(学術集会)だから当然ともいえるが,発表はOHP(このことばを知らないひとの方がおおいのかもしれない).このシンポジウムは現在は,「バイオ関連化学シンポジウム」(イメージ右)になっているらしい.《学会運営エンジンmeddleでシミュレーションしてみるのもおもしろいかもしれない》
■ 2026年9月16日・《1630》訃報 8  1
何年かまえのテレビ番組の生命保険のコマーシャルでいつも泣きそうになったのが「笑顔が大好き編」.シングルマザーを演じている女優のなまえはしらなかったが,訃報(イメージ左)で中村ゆりさんであると知った.このコマーシャル動画(イメージ中)の撮影までに,大腸癌の闘病があり寛解したという.それを知ってもういちどみると涙がとまらない.広告主の日本生命もお悔やみのメッセージ(イメージ右).インターネットでしらべてみると,この「笑顔が大好き編」には,30秒,60秒と90秒の3つのバージョンがあり,さいごの息子役のきめぜりふは「おかあさんの笑顔は宇宙一だとおもいます」ではなくて,オリジナルの90秒バージョンの「ぼくはおかあさんがおかあさんでよかったです」であった.《シーンのさいごで右手のにぎりこぶしを胸のあてるのはこの親子の「よし!」のポーズだったんだ》
■ 2026年9月15日・《1629》不正アクセス 3  1
日本大学理工学部からおわびメール.所属する教職員のだれかがフィシングメールにひっかかってメールサーバのIDとパスワードをのっとられたかのか,多数の迷惑メールが送信されたと.よく見るとメールは2通きているが,当然のようにBCCで送信されているのでそれがどのアドレスかはわからない.迷惑メールは見つけしだい削除してのこっていないから,やはりアドレスはわからない.おそらく,学会運営エンジンmeddleで利用している学会のメールアドレスだが,日本大学理工学部からの参加者がいたかどうかは不明.現在利用中の学会なら,担当者(世話人)にも転送されているはずなので確認したらひとつの学会から「転送あり」と.しかし,しらべてみてもそれらしき参加登録者はいない.といっても,その教職員を特定してもしかたないのだが...
■ 2026年9月14日・《1628》退院 2  1
一昨日土曜日の早朝朝,突然のめまいと嘔吐でうごけなくなり,家人に救急車をよんでもらって脳神経外科の病院へ入院.脳のMRIとX線CTをとったが,脳内の出血はなし.ただ,脳梗塞の場合には,MRIで所見があらわれるには数時間かかる場合もあるとのことで,日曜あさにもういちどMRI検査をするためそのまま入院.2回めのMRIでも異状はなかったが,めまいが解消していないのでもう一晩入院して,けさようやく退院.ふつうに歩けるようにはなったが,おそらく耳鼻科系の疾患ということらしい...さてさて.イメージは左から,退院時に記念にもらったバンド/iPhoneで歩数を測定してから(おそらく)はじめての「歩数0(いちどもベッドからでなかった)」.
■ 2026年9月13日・《1627》「巨大地震の真実」ななめ読了 2  1
笠原順三・倉澤治雄「巨大地震の真実:地震研究の現在地から言えること」(花伝社/2026)[北大附属図書館開架図書]を一昨日ななめ読了.記者が学者にたずねるというかたちの内容.地震にはさまざまな原因が考えられているが,そのひとつが水.「いままで地震が起きていないところでも地下への流体の注入により地震が起こり,注入をやめると地震発生がなくなるという事実」など地震と水や流体が密接な関係である(80ページ)とか「海洋プレートの沈み込みに伴って水を吸った粘土鉱物や変質・変成鉱物は温度の上昇とともに水が出る脱水反応が起きる」(82ページ)や2003年に長岡市でCO2地下貯留がはじまって2004年に中越地震(M6.8)(219ページ)などなど.
■ 2026年9月12日・《1626》「犬の性格を科学する」ななめ読了 2  1
今野晃嗣・村山美穂「犬の性格を科学する 遺伝子でひもとく『最良の友』の進化」(集英社新書/2026)[北大附属図書館開架図書]昨日ななめ読了.気になったのは,「犬の祖先は特定の人物との間に特別な『愛着』関係をもつようになった」(30ページ),「イヌはオオカミから分かれる過程で『従順』で『執着心が低い』ような性格を進化させ」(36ページ),天然記念物に指定されている日本犬のひとつの北海道犬は2024年時点で11頭だけでほかの5種にくらべて著しくすくない(95ページ表6),「(愛玩犬種は)小型化をはじめ形態や見た目の品種改良を重視してきたために,性格や行動の選抜におろそかになった結果として恐怖心や攻撃性が高くなってしまったという説」(113ページ)や「問われているのは飼い主側の『賢さ』なのです」(133ページ)などなど.《ほんとうのところは「〜を科学する」という表現はすきではないのだけど...》
■ 2026年9月11日・《1625》応用物理学会 3  1
2026年度第87回応用物理学会秋季学術講演会が北大札幌キャンパスで開催中.その展示会(JSAP EXPO Autumn 2026)(第一+第二体育館・相当な数の出展企業数[イメージ左])に逆二重励起光音響分光法(RDB-PAS)測定装置開発中のユニソクと分光計器の両社が出展ということで,天気のいいきのうに見学.展示会だけは無料で登録不要だが,実際にはおなじ会場でポスターセッションがあり,たまたま光触媒の発表もあったので質問も.ユニソクのブースでは,RDB-PAS測定装置の試作機開発中との表示も.開発担当者の方にはきょうワークスペースにおこしいただいて,ディスカッション.
■ 2026年9月10日・《1624》高分解能NMR 5  1
きのうスマートフォンのNHK ONEで北海道大学が先端研究基盤刷新事業に採択されたとのニュース(イメージ左).見出しが「新しい分析機器を開発...」とあるので,いったいどんな分析機器かと思って記事を読むと「開発が計画されているのは強い磁場の中で物質に電磁波を当て,その際に出た電気信号を読み取って分子構造などを分析する「NMR装置」と呼ばれるものです」と.あたらしいものではないが,超高分解能(1.3 GHz)(はじめてNMRなるものをみたのは修士の学生のときでその装置は60 MHz)だという.それだけで40億円もかけるのかと,文部科学省のサイト(イメージ中)をみたら,北大の申請のなかでNMRはほんの一部(イメージ右).そもそも事業の目的が「若手を含めた全国の研究者が挑戦できる魅力的な研究環境を実現する」なので当然ともいえるが,この事業に採択されることによって,関係する研究者の「研究時間がへる」ことはまちがいない.
■ 2026年9月9日・《1623》メタノール吸収 6  1
逆二重励起光音響分光法(RDB-PAS)測定ではメタノール飽和窒素を光音響(PA)セルにみたすが,メタノール吸着がすくないサンプルの場合には,標準でつかっていたバイトン(Viton)製Oーリングがメタノールを吸収してピークが生じないので,PF-FF(FFKM)製Oーリングにきりかえて,多くのサンプルで測定可能になった...のだが,サイズのややちいさい薄膜試料(イメージ左)では,セッティングによってはおそらくサポート用のゴムシートがメタノールを吸収するためか,依然測定できず.そこで,FFKMゴムシートをさがしたら,超高価でとても手がでない(イメージ中)ため,Geminiに「メタノールに強いFFKM以外のゴム」で相談すると,あっさり候補を提示してくれた(イメージ右).さっそく,手ごろな値段のEPDMとIIRをモノタロウで発注.さてさて,これでうまくいくか...
■ 2026年9月8日・《1622》酸化銅 4  1
きょうの論文のひとつ「COCAT2020」は光触媒酸素生成反応の助触媒とかんがえられている成分の寄与を光強度依存性をもとに解析したもので,おそらくさそわれて特集号に投稿したもの.J. Chem. Phys.はほかにはないだろうとおもってさがしてみると,J. CHem. Phys.掲載論文は「COCAT2020」以外に(意外にも)2つあった.ひとつは,大谷研究室元助教(現室蘭工業大学准教授)の高瀬さんのもの,もうひとつは国際共同研究の結果(「HJUNC2020」)であったため記憶になかった.どんな研究だったのだろうと「HJUNC2020」を読んでみると,チタニアに担持された酸化銅(CuO)光触媒に関するもので,なんといまRDB-PAS測定を受託しているスロベニアから送られてきたサンプルのデータ解析に役立つものであった(CuOの吸収スペクトル).どんなことでもやってみるのがいいという例かもしれない.
■ 2026年9月7日・《1621》北海道だけの道路標識 8  0
きのうの「記号・マーク・ピクトグラム」のなかにも道路標識がでてきたのだが,見ていて思いだしたのが,先月さとらんどからの帰りにとおった道でみた「はじめて見る道路標識」.それがなんだったか思いだせないので,もういちどいってみようかとも思ったが,Googleストリートビューでさがしたら...ありました!(イメージ左)三角点通の一本西の南北のとおりの札苗中学校の交差点の北東側.この交差点を南にいくと,川(中央分離帯)をはさんだ状態から対面通行になる,というのをしめしたもの(らしい).どうやら北海道には北海道開発局がきめた独自の道路標識があるようで(イメージ右),標識愛好家によくしられているらしい.なぜ北海道だけかというと,それは積雪があるからと.なるほど.
■ 2026年9月6日・《1620》「記号・マーク・ピクトグラム」ぱらぱら読み 4  1
稲葉茂勝「記号・マーク・ピクトグラム さまざまなデザインとその工夫」(ミネルヴァ書房/2026)ぱらぱら読み.記号というと単純にマークにちかいものともおもえるが,哲学でつかわれるときには,マークとはちがって「社会的な習慣や約束」が背景にあるという(58ページ).わり算の記号は,日本では「÷」と小学校の算数の授業ではならうが,すくなくとも高校以降では「/」である.そのあたりの解説はないが,世界で「÷」をつかっているのは日本,アメリカ,イギリスほか数か国だけと(97ページ).じぶんに関係ありそうな「高齢運転者標識(イメージ中)」はともかく,はじめて知ったのは国土地理院が外国人むけに地図の記号をきめていること(158ページ・イメージ右).なるほど.
■ 2026年9月5日・《1619》A-PRAS申請準備 4  1
ひょんなことから3月に知った研究支援サービス・パートナーシップ認定制度(A-PRAS).あす正午が申請締切で,きのうから「学会運営エンジンmeddleによる学会運営サポート(代行)」と「電子トラップ密度分布測定による固体材料の構造解析受託」の2件を申請すべく申請書と添付資料を準備中.2019年(平成元年)から「アカデミックの研究者の支援」を目的としてはじまったというが,大学在籍中もふくめていちども目にしたことがなく,実際に認定されても文部科学省のウェブサイトに掲載される程度だから,認定によって利用が促進されるとはおもえないが,申請書をつくっていると,学会運営エンジンmeddleと逆二重励起光音響分光法測定・解析が,いずれもいかにユニークなものなのかがわかったと自己満足.《8月19日に公募説明会があって「わが国」ではない研究者も支援していいのかとたずねたら,「わが国」の研究者の支援があれば問題ないとのお返事・20260907に無事2件申請完了》
■ 2026年9月4日・《1618》懇親会費 5  1
学会運営エンジンmeddle上で運営された某学会(学術集会)のアンケート調査期間が終了したので,チェックしていたら懇親会について「学生が参加するという雰囲気を担当教員から感じなかった」とのコメント(公開されています).これまで記録をざっとみると(meddleならこれまでの記録を簡単に参照可能),懇親会の学生割合が10%をきっているのは,去年とことしだけ.気になるので,実行委員会なら「懇親会参加数記録」(イメージ/掲載データはすべて公開)をみることできるようにスクリプトを修正.一見して,ここ2年の学生割合の低下は,学生の懇親会費が,これまでより高額によるもの.また,参加登録総数に対する懇親会参加者割合も懇親会費と関係があるような.近年の物価高とはいえ,懇親会費を考慮していかないと...《それにしても学会運営エンジンmeddleはそのなまえ(meddle=おせっかい)のとおり「おせっかい」であるといえる》
■ 2026年9月3日・《1617》サーバ証明書 3  1
「touche-np.org」ドメインのSecure Sockets Layer(SSL)サーバ証明書の更新.これまでとおなじように,サーバ証明書だけを更新してApacheを再起動すればいいとおもっていたら,セキュリティエラー(イメージ左).「あらら」とおもってマニュアルをよく読んでみると(イメージ中)ちゃんと「中間CA証明書」も更新が必要で,さらに「クロスルート証明書」を連結してアップロードと記載あり.やってみたらあっさり解決.この作業中各学術集会(学会)のサイトもアクセスできなかった(このごろのブラウザでは「https://」でないと接続しない)ので,そのおわびも掲載(イメージ左).こんなことになるのは,経費節減のため,サーバも単なるマシンのみの契約ですべての設定をマニュアルでおこなううえに,サーバ証明書もまたすべてマニュアルで更新の最低価格(5か月で418円!)のものだから.《前回まではこのサーバ証明書は1年で990円だったが,有効期間が5か月に短縮されて418円になった=税抜1か月75円(5か月375円)のはずが5か月380円に5円値あがり!》
■ 2026年9月2日・《1616》再投稿 3  1
「Getting ready to resubmit? You might be thinking about how to revise your manuscript. Here are some tools and resources to help ensure your manuscript stands the best chance of being accepted by another high-quality journal. 」なるメッセージがWileyから配信.現在のところ,3つくらいの国際共同研究の論文(というよりRDB-PAS測定した経緯で共著者になっている論文)が投稿中だが,いずれもElsevierの雑誌なので,それらのうちどれか(あるいはいくつか)がさいしょにWileyの雑誌に投稿されてリジェクトされていることによるものか.それにしても,「another high-quality journal」に掲載されるために,リジェクトした論文の著者にまでメールを配信する時代なのか...
■ 2026年9月1日・《1615》ミネラルマルシェ 8  1
なにかのメールで第1回札幌ミネラルマルシェ(2026年8月28日〜30日/サッポロファクトリー・天然石/鉱物/隕石/化石などの展示即売会)の案内がきていたので,最終日の日曜日に行ってみたら,老若男女,たくさんのひとがきていてごった返していた(イメージ左).鉱物の店と宝石の店で半々くらいで,鉱物の店はぜんぶのぞいてみたが,ブースのまえで商品をみるひとがほとんどうごかないので,半分くらいはじっと待っているだけ.ほとんどが水晶だが,いくつかの店ではルチル(酸化チタン)もあって(アナタースはなかった),手ごろな500円のサンプルを買ってしまった(イメージ右).《鉱物図鑑をみてもルチルの鉱物試料は黒色で鉄などの異種金属がドープされている》
■ 2026年8月31日・《1614》8月31日 3  1
なぜか8月31日が期限の「券」が多数.「洋服の青山」は割引券が2枚で合計8,000円分(使用せず・ふいの葬儀参列で購入したときにカードをつくったら毎年送られてくるが,いちども使用せず).「銀だこ」の100円割引券が4枚(使用せず).ちかくのケーキ屋「アンジェフレット」のサービス券は合計1,000円(きょう行ってみたら休みだった.ウェブページでは月曜は営業のはずなのに...休みあけに交渉予定).ということでどれもつかえなかった...やれやれ.《アンジェフレットは8月31日が臨時休業だったようで9月6日まで延長とのこと》
■ 2026年8月30日・《1613》由来 3  1
土曜日のきょうの日本経済新聞の文化欄に連載の今野真二「日本語日記」のタイトルは「由来」で,天気予報ででてきた「熱帯低気圧由来の〜」から「由来」ということばについて,本来は「そうなった筋道」や「由緒・来歴」という意味であると解説.そういえば「熱帯低気圧由来の台風」という表現をどこかできいたことがあるが,違和感を感じたのでGeminiにたずねてみたら「違和感を覚えるのは,非常に鋭く,正しい感覚です」とのご託宣.「もとのすがた」ではないよね...などと納得していたら,この「日本語日記」はたいてい最後は「〜ですね.」でおわるのに,今回はそうではなかった.
■ 2026年8月29日・《1612》O−リング変更(続報) 3  1
大谷研究室で光音響分光法(PAS)をつかった研究をはじめたときからPAセルの封止にずっとつかってきたバイトン(フッ素ゴム)製のO−リング.「バイトンは薬品につよい」という思いこみがあったのだが,実際にはRDB-PAS(逆二重励起光音響分光法)測定に必須のメタノール(窒素に飽和させて導入)で膨潤する,つまり吸収する性質のため(長期間の使用で分解),メタノール吸着がない(あるいはすくない)サンプルでは,測定開始とともにメタノールがOーリングに吸収されて信号強度が低下し,電子トラップがあってもピークがあらわれないことがあると判明して全フッ素化ゴム(FP-FF)にかえることに.つかってみたら,一部のサンプルでは信号強度低下が解消した.まずはひと山こえたか.
■ 2026年8月28日・《1611》外国ユーザーリスト 3  1
きょうの日本経済新聞(か毎日新聞)の1面トップで「外国ユーザーリスト」にある研究機関などとの共同研究にもとづく論文が増加していて問題だと.そのリストは初耳だったので経済産業省の該当ページをみると,「大量破壊兵器等の懸念又は通常兵器の開発等,取引状況等の確認を要する外国・地域所在団体の情報を提供する」のが「外国ユーザーリスト」で,掲載団体は合計15か国・地域の835の団体であると(2025年9月29日現在)[PDFファイル].おおくは,イランや北朝鮮,中国,パキスタン,ロシアの企業と一部大学・研究機関で,中国では北京理工大学をはじめとして10をこえる大学がふくまれている.ざっと目をとおした範囲では,共著論文はないもよう...やれやれ.
■ 2026年8月27日・《1610》メタメッセージ 3  1
きのうの記事の「技術哲学」にでてきた「メタメッセージ」ということばが気になってしかたない.たとえば,店で食事をして店員に「ごちそうさま」といったら,それは「会計をお願いします」という意味のメタメッセージであるという.おそらくこれは海外では通用しない(だろう)から,メタメッセージというは一種の文化ともいえる.そういえば,先日のテレビ番組で,韓国では「ごはん食べた?(パムモゴッソ)」は「元気ですか」や「気にかけているよ」という相手を思いやるあいさつ(安否確認)のメタメッセージで,プロポースした相手が受け入れるまで,毎日LINEで「ごはん食べた?」と送りつづけたはなしが紹介されていた.このメタメッセージも韓国の文化か.
■ 2026年8月26日・《1609》「技術哲学」ななめ読了 4  1
金光秀和・吉永明弘編「技術哲学」(昭和堂/2024・北大附属図書館開架図書)ななめ読了.読みとばしがおおいためか,「技術哲学とはなにか」ということはつかみきれなかったが,「なにをかんがえる(べき)か」についてはおぼろげに見えたような気がする.また科学と技術の関係については,日本は明治からの「富国強兵」の思想にもとづいて,「技術をうみだすための科学」となっている(015ページ)は納得.ほかには理化学研究所が「(唯一の)自由な基礎研究の場」であったが,戦後は科学技術庁のマネージメントによって基礎研究が国家のためのものに変容した(51ページ)ことや,福島原発事故の遠因(というより根底の原因)が原発を日本に導入するときにモデルとしたアメリカの原子力委員会の立地指針のうちの「低人口帯への導入」と「住民避難対策の作成」の2項目が,おそらく「それでは原発を設置できない」という理由で削除された(53ページ)という記述が印象にのこった(原発については14章も).また,オンラインミーティングなどのテレプレゼンスの技術に対する「対面信仰」の根源が「対面でやるべきことをテレプレゼンスですましている」というメタメッセージに由来するとの指摘(119ページ)も.
■ 2026年8月25日・《1608》「ジョークで読み解く『ロシア近現代史』」読了 3  1
名越健郎「ジョークで読み解く『ロシア近現代史』」(PHP新書/2026・北大附属図書館開架図書)読了.著者は時事通信モスクワ支局長だったこともあり,2025年にロシア外務省から入国禁止になっている(250ページ).ロシアの小話「アネクドート」からひとびとがロシアという国,とくに政治体制をどのようにとらえているのかをしめしたもの.気に入ったのをいくつか.「問=冷戦はなぜ終わったのか・答=地球温暖化が始まったからだ」(136ページ),「ペスコフ大統領報道官の会見で記者が質問した.『将来,女性が大統領になることはありますか』『無理だ.プーチン大統領が男だから』」(222ページ)と「問=ピョートル大帝とプーチン大統領の共通点はなにか・答=ともにロシアを十九世紀に導こうとしている」(243ページ).著者はプーチンとそのとりまきが高齢化して「世代交代」がおこるだろうとしている.はたして...
■ 2026年8月24日・《1607》「ヒトラーに抵抗した女性たち」読了 6  0
遠藤孝夫「ヒトラーに抵抗した女性たち 人間らしさを守る闘い」(彩流社/2026[北大附属図書館開架図書])読了.「本当に自分は二十世紀に生きているのだろうか」(7/168ページ)は,紹介される3人の女性たちのひとりエリーザベト=フリュッゲの夫であるヴォルフが「帝国水晶の夜」事件での惨状をみて語ったとされる.そして現代に生きるわたしたちも「本当に自分は二十一世紀に生きているのだろうか」とおもわざるえない状況のなかにある.3人の女性たちが,ほとんどがナチズムに迎合していくドイツ国民のなかで,抵抗をつづけた原動力は「ひとはどうあるべきか」というおもいだと感じた.そして3人ともそのおもいはキリスト教信仰とつながっており,シュタイナーの人智学思想(シュタイナー学校)とキリスト者共同体などで共通性がある.
■ 2026年8月23日・《1606》「AIという鏡 人の価値とは何か」読了 4  0
佐々木閑・佐々木斎生「AIという鏡 人の価値とは何か」(法蔵館/2026・北大附属図書館開架図書)読了(横書きの「数学者の章」はななめ読み).仏教学者(父)と数学者(子)の親子のAIに関する対話.この本の結論はただひとつ「我執を捨てる」(「対話の部」15/135ページ)であるという.人間の知能はコンピュータ(AI)におきかえられないというのは単なる思いこみで,経験が豊富なAIはすでに人間の知能をこえているとかんがえる必要がある.とくに研究者にとっては,実験や観察が必要な自然科学や調査が必要な社会科学ではAIによってすべて置きかえることはできないが,数学ではもうすぐに研究者のできることがなくなるだろうという.研究者だけでなく,人間はだれでもAIにかなうことはできなくなるだろうから,「ひとよりすぐれている」感覚はもてなくなり,それを「生きがい」にすることはできない.そこで再登場するのが仏教のおしえとしての「(じぶんは知能をもっているという)我執を捨てよ」であるという.ただ,研究者としては,「社会に貢献する」という目的はすてて,「探求行為自体に喜びを見出す」(130ページ)のがよい(あるいは「それしかない」)と.たしかに.
■ 2026年8月22日・《1605》色素脱色 2  0
NSTSなるところから「ZnO Photocatalysis & Machine Learning Workshop」なるオンラインミーティングの案内がとどく.2日めは「Organic Dye Degradation」についての解説があるらしい.こんなワークショップの題材になるほど「有機色素の可視光分解(実際には脱色)反応が(可視光照射下の」光触媒活性評価に有効」という誤謬が既成事実として定着しているらしい.いったいどのくらいの(何千か何万報)の「questionable」な論文が出版されてきたのだろうかとおもうとおそろしい.いまさら「色素脱色で評価した可視光光触媒活性はあてになりませんよ」と声高にさけんでもなにもおこらない.さてさて...
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