ホーム > 大谷研究室クロニクル > topics (English)
大谷研究室クロニクル(3162レコード)
ランキング表示も→ 昇順 降順 | 最大 件表示   説明なし  URL
条件検索
    
絞込検索
  
年・月・日
  日    
 ● 最近のトピック [60 records among 3162] (60 hits) 
■ 2025年1月15日・《1021》光触媒の構造−活性相関 2  0
きょうの論文のうちで,最新のものは「REMI6 2021」で,「会誌 光触媒」に掲載された「光触媒研究レミニセンス」シリーズの最終回.タイトルは「光触媒の構造−活性相関」だが,しょっぱなから「女性の平均寿命をきめる因子」なるはなしで「相関関係はかならずしも因果関係にあらず」ということを強調.ただし,そこで引用している「もうダマされないための『科学』講義」の記述があやまっていること(世帯あたりの「テレビ」の普及率ではなく「カラーテレビ」の普及率)を指摘.そして,そのあとは,「そもそも『活性』とはなんなのか」とつづく.さいごは,逆二重励起光音響分光法測定によってえられる電子トラップ密度のエネルギー分布(ERDT)がすべての構造情報を反映しているとむすぶ.一種の講談ですな,これは.
■ 2025年1月14日・《1020》18歳の正月 1  0
いまからちょうど50年(半世紀)まえは高校3年生の3学期.3月の国立大学受験を目前にして正月になにをしていたのかというと...授業をサボってパチンコ(今津駅前の三田屋がメイン)か喫茶店(阪神甲子園駅前の阪神パーラーと線路のむこうがわのコルドバがメイン)でたむろ.受験関係といえば,なかまと大学に行って願書をもらってきた(1月6日)のと世界史の補修をうけたこと,直前になって受験参考書を購入している(1月18日)程度で,きわめて平穏な日常.ただし1月24日以降は日記がない(当時は京大式カードに書いていた)のは,いよいよせっぱつまってきたということか.
■ 2025年1月13日・《1019》銀行ATM 2  0
学会運営エンジンmeddleをつかって運営されている学会では,参加登録費の入金(振込済)は実行委員がマニュアルでおこなっている(クレジットカード払いにすれば不要になるが...)が,通帳(あるいはオンラインのリスト)の振込人名がカナであるため,ひらがなではいっているデータベースと照合するのが面倒.ということで振込人名を参加登録受付コードのカナ表記にしてもらうよう参加登録受付メールに記載しているが,ATMでは「カナ小文字や長音(音引き)を入力できない」とのご意見.実際には,カナ小文字は自動的に変換される.ATMの種類によっては「−(ハイフン)」は入力可なのだが,Google AIば「長音は入力できない」と.しかたないので,長音なしに変更(たとえば,「エー」を「エイ」,「アール」を「アル」.
■ 2025年1月12日・《1018》モバイル登録 2  0
学術集会(学会)の参加登録料が無料なら「参加登録はしなくてもいいのだろう」とかんがえる輩はけっこういて,受付を素どおりして会場にはいるのをよびとめないといけないが,参加登録が無料なのは発表がない学生の場合がほとんどでパソコンを持参しているわけでないので,その場で参加登録させるためには,受付にインターネット接続したパソコンを用意しておくか,スマートフォン(スマホ)でつかってもらうしかない.ということで,本来パソコンでの入力を前提としていた参加登録画面をスマホで入力しやすいように作成.スクリプト(プログラム)の修正にはけっこう時間がかかったが,特定の学会のためだけのものではないので,作業費をどの学会にも請求しないことに.
■ 2025年1月11日・《1017》AOT 5  0
化学の世界にいると,「AOT」というのは「Aerozol OT」という商品名の界面活性剤である「ジ-2-エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム」であるが,しらべてみるとなんと,「鬼滅の刃」も「Attack on Titan」で「AOT」だそうな.が,68歳のわたしにとって「AOT」とは「あたる・おとす・たおす」.これが意図せずにおこって大きな音をたてるのが日常となっている.おそらく,複数のもの(こと)を同時に認識できないことが原因かと.もっとも有効な対策は,あたりそうなものをどけておく・おちそうなものははじめから下におく・たおれそうなものはたおしておくこと.
■ 2025年1月10日・《1016》連濁 2  0
「いきもの」と「かかり」がつながると「いきものかり」という風に2つめの単語の先頭が濁音になるのを連濁というそうだけど,「いきものがかり」ということばをテレビで耳にして,かつて触媒化学研究センターが触媒科学研究所になったときに,「研究所」を「けんきゅうしょ」とよむのか,「けんきゅうじょ」とよむのかが気になってしかたなかったことをおもいだした.関西では「しょ」だったような気がするが...しらべてみたらなんと「字音形態素『ショ(所)』の連濁―『研究所』『保育所』を中心に」なる論文が.やはりこの2つはとくに「連濁ありなし」がはっきりしないらしい.《それならということで「国立国語研究所」に「貴研究所としては『しょ/じょ』のどちらが公式なのか」と問合せてみたら....》
■ 2025年1月9日・《1015》「ゐ」と「ゑ」 1  0
学会運営エンジンmeddleでは発表者(著者)や参加登録者を特定するために「ふりがな」をつかっている.ほんとうは電子メールアドレスの方が「identifier」としてはこのましい(といっても形式的で「なりすまし」はふせげない)のだが,つくりはじめた2013年ころには発表登録で入力する電子メールは「申込者」つまり連絡責任者でかならずしも発表者とはかぎらなかったことと,その後スクリプトが複雑化して,発表者全員の電子メールアドレスを取得するように修正するのに躊躇した(バグ発生がこわい...)ため.別人がおなじ「ふりがな」になったケースがあったので,参加登録時には既登録分におなじものがないかチェックして,あった場合には「ゐ」か「ゑ」をつける(「ふりがな」につかえるのはひらがなだけなので)ように表示していたのだが...今回とある学会で,おなじ研究室の一括参加登録でおなじ「ふりがな」2名の参加登録! マニュアルで修正...さてどうするか.
■ 2025年1月8日・《1014》スクリーンショット 1  0
ワークスペースのパソコン(Panasonic Let's note CF-SV)のOSをWindows 11に更新したら,スクリーンショットを[Fn]+[F12=PrtSc]でDropboxに保存することができなくなった.なにやらべつのアプリケーションがたちあがるだけ([F12]だけだとChromeの場合にはソースコードが表示される).しかたないので,Google AIのおしえにしたがって「Dropbox Capture」をインストールして[Shift]+[Alt]+[S]で保存することに.[Enter]をおさないといけないし,勝手に表示されるウィンドウを閉じないといけない...なんでこんなにめんどくさいのか.《自宅のLet's note CF-SVはWindows 11にしても従来の[Fn]+[F12]の使用可...なんで?》
■ 2025年1月7日・《1013》「失敗の科学」読了 2  0
マシュウ=サイド「失敗の科学」ディスカヴァー・トゥエンティワン(2016・Kindlw版)読了.とくに印象にのこったのは,数学者エイブラハム=ウォルドの「爆撃機の補強場所」のはなし.撃墜されずに帰還した爆撃機の被弾か所を補強すべきと軍当局が主張したのに対して,被弾しても帰還できたということは,帰還機の損傷のないところに被弾したものは撃墜されたわけだから,損傷がないところを補強すべきと指摘した(データ収集のバイアス)ところ(第1章「失敗のマネジメント」).アンケート調査も一見公平そうにみえるが,アンケートに答えられたひとだけの情報しかあつまらない.もうひとつ第2章で「批判的なものの見方を忘れると,自分が見つけたいものしか見つからない」.この章でのたとえ話はつかえる!ついでにカール=ポパーの本の情報も(北大図書館にあった!).
■ 2025年1月6日・《1012》高瀬舟 3  0
Kindle Unlimitedに加入(でいいのか...「講読」か)していると,「あなたがむかし読んだ本(ハードコピー)がKindle Unlimitedにはいりましたよ」なるメールがとどく.今回は,森鴎外「山椒大夫・高瀬舟」(新潮文庫)という短編集.読んでみると,表題になっている,「山椒大夫」と「高瀬舟」はいずれもさいごに「ぐっ」とくるものがある良編(あらすじをあらかた忘れていた)だったが,はじめて読む「カズイスチカ(casuistica=「症例報告」)」に「そのうち,熊沢蕃山の書いたものを読んでいると,志を得て天下国家を事とするのも道を行うのであるが,平生顔を洗ったり髪を梳ったりするのも道を行うのであるという意味の事が書いてあった.」(29ページ)との一節.やはり儒学は「道」か.
■ 2025年1月5日・《1011》有機合成 2  0
きょうの論文4つは奇しくもすべて光触媒反応による有機合成反応に関するもの.1987年の「光電気化学による有機合成−半導体電極上の選択的有機合成は可能か(ZDK1987)」は,まだじぶんの関連論文が2つしかない段階で「精密有機合成における電気化学」なる特集号に掲載されたもの.緒言部分が教員と学生の想定会話形式になっている.よくみると図の英字はロットリングでかかれており,日本語部分はおそらくワードプロセッサ(アプリケーションではなく機器).この解説でも書いてあるとおり,単なる酸化や還元ではなく,ジアミンのN-環化反応のような「酸化還元複合型」の生成物が得られるのであれば応用がすすんだのかもしれない.
■ 2025年1月4日・《1010》天井扇と生成AI 1  0
自宅のリビングルームにある天井扇(ファン).しばらくつかっていなかったが,ほこりをとってちょっと試してみようと...で,回転方向はどちらがいいのか...Googleの生成AIの回答は「冬場は上むき」.基本的にストーブの場合は温風が下からでるから,それを上に流すのがいいと.ただしウェブページでは,「天井付近に滞留するあたたかい空気を下におろす」ということもありという少数意見もあるから,生成AIは多数決をとったことになる.ただし,回転方向の確認は,そもそもファンの形状によって時計まわり/反時計まわりのどちらが上むき/下むきかがわからないうえ,下からみて時計まわり/反時計まわりと表記すべきところが,「右から左」なる珍妙なもの.こんなことも将来は学習するのだろうか.
■ 2025年1月3日・《1009》さいしょのクライアント 3  0
きょうの論文の「BEATA2018」は逆二重励起光音響分光法(RDB-PAS)測定結果を報告した外部の研究者と大谷研究室のさいしょの共著論文.つまりさいしょのクライアントの論文.窒素ドープした酸化チタン(IV)の電子トラップ密度のエネルギー分布(ERDT・イメージ)は,300℃で焼成したもの(NT-300)とくらべて400℃で焼成すると,ピーク幅が大きくなるとともに総密度が増加している.この時点ではピーク分離を試みていなかったが,おそらく,空気中焼成での焼成によって,アモルファスの表面の空(から)の電子トラップが増加したものと思われる.サンプルがのこっていれば再測定・解析することもできるのだが...
■ 2025年1月2日・《1008》スクリプト修正 2  0
現在「学会運営エンジンmeddle」としている学術集会(学会)運営のためのウェブシステムは,以前は「学会運営エンジンtouche(TOtal User-Centered Html-generating Engine)」とよんでいたが,もともとは「化学系学協会北海道支部冬季研究発表会(通称「冬季研」)」のために開発したもの.1月2日の業務日誌をみると,この日にスクリプト(プログラム)をいじっていることが多い.2017年はまだ「冬季研」(複数の学会に対応する「touche」になったのはこの年の夏の「日本化学会北海道支部夏季研究発表会(通称「夏季研」)」での使用がはじまってから),2018年には利用学会は4つに増加し,「あゆみ」を表示するスクリプトを作成,2020年にはその「あゆみ」に開催終了回分を自動追加ルーチンを設定,2021年にはウェブポスター(現在は「ブラウザブルウェブポスター」関連の修正,そして2022年には参加登録費の領収書表示関連のスクリプト修正.ここ3年はスクリプト修正がないのは,ほとんどのケースに対応してきたということか.
■ 2025年1月1日・《1007》新年のごあいさつ 4  0
2025年新年のごあいさつ.大学を定年退職してあと3か月で3年.ふりかえると,「研究」あるいは「論文をかく」というところから抜けきれなかった,あるいは中途半端になっていたかもしれない.いいかえれば,逆二重励起光音響分光法測定法の標準化をかんがえながら,しかもそれを論文として公表することをめざしていたような気がする.論文に関していえば,そのとき,そのときまでの知見をもとに可能性もふくめて書くことになるが,測定法としては,「ある程度」の普遍性が必要とかんがえれば,両立はむつかしいといえるのかも知れない.ことしは,まず「普遍性」をかんがえるという方針で.
■ 2024年12月31日・《1006》ことしの論文 1  0
ことしの論文6編はすべて逆二重励起光音響分光法(RDB-PAS)測定をつかった共同研究の成果.このうち酸化スズ(IV)光触媒に関する東京都立大学との共同研究「SANOB2024」では,審査員のひとりがRDB-PASそのものについてかなり「つっこんだ」審査意見があった.たいていは,RDB-PAS測定結果については「スルー」されることが多いなかではじめてのこと.さいきんの3編はセルロースのRDB-PAS測定結果を中心にしたもの.オンライン学会でしりあった研究者から送られてきたサンプルを測定すると意外にもピークがあらわれた.そのピークの起源は不明だが,なんらかの構造特性を反映している...はず.「だめそう」とおもってもやってみるのがよかったか.
■ 2024年12月30日・《1005》虎に翼 2  0
NHK総合でやっていた「虎に翼 総集編(前編・後編)」(3時間弱)を視聴.朝ドラを毎朝楽しみに見たのは「おしん」以来.吉田恵里香の脚本も,伊藤沙莉をはじめとする出演者の演技も.米津玄師「さよーならまたいつか!」がながれるオープニングも秀逸(月曜日のみ一部がちがっているのに気づくの2か月かかった).クローズアップ現代で吉田恵里香が語っていたように,昭和はじめからのストーリーであるのに,現代に通じるもの,いや,現代でも昭和の時代とほとんどかわらない「バイアス」が存在することをつよく感じた.ありがとう!
■ 2024年12月29日・《1004》不適合 3  0
自宅のパソコンをWindows 11に更新した結果,ほとんど問題がなかったので,ワークスペースのパソコンもアップデート.さらにデスクの左側にある「所在表示ボード」(一種のタイムカード/イメージ左)表示用のパソコンも...とかんがえたが,「Windows 11にアップグレードできます」が非表示なので,適合性をチェックすると「不適合」と(イメージ右).おなじLet's Noteだが,これだけはタッチパッドが「ホイールパッド」ではないし,ちょっとほかとはちがうなとおもっていたのはCPUのちがいによるものだったことが判明.Windows 10のサポートがきれても,そのままつかうことになるかと.
■ 2024年12月28日・《1003》自撮り棒 4  0
どこでどうやって取得したのかが不明なのだが,「Yahooショッピングでつかえるクーポン(1,500円)の期限がきょうまでです」というメッセージ.どうせなら,ふつうは買わないだろうというものを選ぼうとショップをみたら,ちょうどいい値段で自撮り棒があったので注文.入手してはじめて知ったのだが,シャッターはBluetoothで接続しているのであった.自撮り棒で撮影しているところを自撮り(イメージ左)したり,自画像を撮影.けっこうつかえるんじゃないのか,これ.
■ 2024年12月27日・《1002》「テクノ・リバタリアン」ななめ読了 1  0
橘玲「テクノ・リバタリアン 世界を変える唯一の思想」(文春新書/2024/Kindle版)ななめ読了.「ベジャンによれば,生物であれ無生物であれ,あるいは微細な分子から広大な宇宙にいたるまで,この世界に存在するすべての物質(もちろん人間も含まれる)はひとつの単純な規則に従っている.それが,「流れがあり,かつ自由な領域があるのなら,より速く,よりなめらかに動くように進化する」という原理で,これには例外がない」(122ページ)というコンストラクタルの概念は,あらゆるものに適合するが,その結果として階層構造をうみだす...なるほど.
■ 2024年12月26日・《1001》「立花隆の最終講義」ななめ読み中 2  0
立花隆「東大生と語り尽くした6時間 立花隆の最終講義」(文春新書/2021)をななめ読み中.読みはじめるまえはいちど読んでいるかと思っていたが,一か所も「はしょり」がないところをみると,パラパラとページをめくっただけだったか.いきなり第一章[序]で,70歳になってじぶんの死が目前にあることを意識し,若いひとたちになにかをつたえたい(13ページ)と.これは現在のじぶんとおなじ.また,「人間の頭は,負け惜しみのロジックを見つけることにたいへん長けている器官」(45ページ)も,「負け惜しみ」を「いいわけ」と読みかえれば,まったく同感.
■ 2024年12月25日・《1000》1000日! 11  0
北海道大学触媒科学研究所を定年退職して,あらたな人生を歩みはじめた2022年4月1日からかぞえてきょうで1,000日.あっという間だった.逆二重励起光音響分光法(RDB-PAS)測定については,大学時代は装置そのものの設計と補修をのぞいては測定や解析条件の設定を研究員や大学院生にまかせっきりだったが,ひとりでやっているうちに根本的な問題が続々とでてきて,それに対応して条件や解析法を模索し,ようやく先がみえてきたところ.学会運営エンジンmeddleは,1000日間でのべ24の学術集会で利用され,ほとんどのローカル仕様(各学術集会によってことなる仕様)に対応できるように.つぎの1,000日のあいだに,RDB-PAS測定法の確立と学会運営エンジンmeddleの完成をめざす!
■ 2024年12月24日・《999》昇進転出 27  0
北大の触媒化学研究センター(現触媒科学研究所)に教授として着任した1996年以来,研究室にきてくれた常勤教員(スタッフ[特任や客員をのぞく])7人は全員転出.現在は,(着任順に)池田茂助手は甲南大学教授,鳥本司助教授は名古屋大学教授,阿部竜准教授は京都大学教授,天野史章助教は東京都立大学教授,高瀬舞助教は室蘭工業大学准教授,エヴァ=コワルスカ准教授はポーランドヤギェウォ大学教授となっている.大谷教授の退職と同時に名古屋大学に助教として異動した高島舞助教が,2025年4月から関東の某私立大学の講師となるとのうれしい知らせ.これで旧スタッフは全員が昇進転出してそれぞれ独立研究室をもつことに.ひとつ肩の荷がおりた気分.みんなありがとう!
■ 2024年12月23日・《998》Season's Greetings 1  0
北大在籍時から研究室関係者(おもに海外)に送ってきたグリーティングカード.これまでは,ほとんどすべて野外で撮影した写真をもとにしてつくっていたが,ことしはちょっと趣向をかえて,NPOのワークスペースからの写真を利用(イメージ左).まるで絵に描いたような雲,ただそれだけだけど,ちょっと気にいっている.このグリーティングカード,切手をはって送ったことは(おそらく)いちどもなく,国内外のあいてに対して電子メールの添付ファイルとして送信.ちなみに昨年のものは,NPOのワークスペースのあるマンションの目のまえの公園で撮影(イメージ右).
■ 2024年12月22日・《997》大谷研究室2017年年末報告会 1  0
一般には公開されていない「分野内情報」には,「学会/講演会/セミナーメモ」というのがのこされていて,ちょうど7年まえの「大谷研究室2017年年末報告会」のメモがのこされていた.報告のひとつは「Enhancement of titania photocatalytic activity by loading of bismuth compounds」で,酸化チタン(IV)にビスマス(ビスマス酸化物)を担持させることによる活性(とくに酸素存在下での有機化合物の酸化分解)向上について,2人の大学院生による研究.おそらく,ビスマス(ビスマス酸化物)が酸素の2電子還元を誘起するためとおもわれるが,確証がえられずいまだ論文にはなっていない.タングステン酸ビスマスについても同様の効果があるものと思われるがいまだになぞ.べつの発表では,「ディジタルキネティクス」概念の発芽もみえる.
■ 2024年12月21日・《996》オシロスコープ[つづき] 2  0
なんと,一体型の高輝度LEDでおもに使用していた条件では正弦波にはほどとおい波形(イメージ左).これは,とくに高輝度LEDの場合に最低点灯電圧が比較的たかいために,中央値よりひくい側で,出力がゼロになってしまうことが原因.標準サンプル(といっても均一であるという保証はないが...)でのRDB-PAS信号強度の積分値と標準のラバーシートでの信号強度が比例関係になかったのはこのため.電圧オフセット値をじゅうぶん高く設定すれば,ちゃんと正弦波になることを確認(イメージ右).《大谷研究室時代に研究員の方から「高輝度LEDだと『ちらちら』点滅しているようにみえる」と指摘されていたことを思いだした》
■ 2024年12月21日・《996》オシロスコープ 2  0
光音響分光法(PAS)は変調光(あるいは断続光)を吸収した物質の膨張−収縮によって発生する音波をマイクロフォンでひろい,ロックインアンプによって検出する.実際には,ファンクションジェネレータの正弦波で電圧変調した発光ダイオード(LED)をつかう.PA信号の定量性と高S/N比のためには,PA信号が正弦波にちかいのがいいが,あまりに微弱で雑音(おもに電源の周波数=50 Hzとその倍音)にうもれて見えないため,測定をあきらめていた.しかし,LEDの出力そのものが正弦波であることのチェックをしていなかったので,フォトセンサー(イメージ/中央の凹みにあるのが受光部)を購入してチェックしてみたら....
■ 2024年12月20日・《995》Windows11 1  0
このところ,「Windows 11に更新できます」と表示されていたのをずっと無視してきたが,自宅においてあるパソコンで(たぶん)タスクバーの「Windows Update」をうっかりクリックしてしまったのか,Windows 11になっていた.しかし,まあなんで表示やクリック時のコマンドを変えるのか.Mac OSなら更新しても見た目はかわらない.基本的に,もとのWindows 10の仕様にもどすコマンドをつけるべきかと...とおもっていたら,ちゃんとそんなアプリがあった(が,ウィルスソフトでトラブルがあるようなので敬遠).いちばんの問題はタスクバーが下部に固定されること.《いずれにしてもWindowsの登場以来,タスクバーをMacとおなじように上部にしていた歴史がぬりかわることに...パラメータをいじればできないことはなさそうだけど》
■ 2024年12月19日・《994》touche! 2  0
ことしの春に公開された映画「Dogman」をWowowで視聴.凄惨なシーンがおおいがどんどん引き込まれる映画.主人公が警察に逮捕(保護か)されて精神科医と話しながら,回想シーンがつぎつぎとでてきて,この「dogman」の過去がだんだんとわかってくるというストーリー.ちょうどまん中あたりで,精神科医のことばに主人公が「Touche!」といった(たぶん).そうか,「touche」はごくふつうにつかわれるんだ.それともフランス映画だからか.
■ 2024年12月18日・《993》コマツ 1  0
昨日まで滞在した都内某大学の西早稲田キャンパスの正門をはいったところに銅像.銘をよんでみると,この西早稲田キャンパスの理工系学部ができたのは,小松製作所(現コマツ)のこの人による人材提供と寄付(1908年)によるものと.意外にも銅像の設置はさいきんで2011年(コマツが銅像を寄付した).大学の銅像設置の記事には「1908年,本学が理工科(現在の理工学術院)を創設する際には,自らが養成してきた人材の提供や多額の寄付など,多大なご支援・ご協力をいただきました」と.そうだったのか...
■ 2024年12月17日・《992》戸山公園 4  0
きのうにつづいて逆二重励起光音響分光法(RDB-PAS)測定装置の調整と使用法の講習のため,都内某大学の研究室へ.ホテルをチェックアウトして徒歩でむかったが,集合時間よりずっと前についてしまい,となりの戸山公園を散策.都会のどまんなかでビル群にはさまれたところだが,樹木がおおく,小鳥のさえずりがひびきわたっていた.体操をしているひとも多数.いい感じだったので小鳥のさえずり(というか鳴き声)がきこえる動画[YouTube]を撮影.
■ 2024年12月16日・《991》東京出張 1  0
逆二重励起光音響分光法(RDB-PAS)測定装置の点検と調整のため,きょうから1泊2日の日程で東京出張.かんがえてみるとひさしぶりの新千歳−羽田便搭乗で,大阪や名古屋便にくらべると機体があたらしいため,モニターが充実.イメージは左から,出発前から機外カメラを見ることができる(整備員はタブレットを使用か)/みごとな雲海(千歳沖)/きょうは富士山がくっきりと見えた/いよいよタッチドン!.
■ 2024年12月15日・《990》トナー 2  0
大学の研究室からもってきたプリンター.プリンター以外のスキャナーとしてつかうことも多いが,1年にいちどくらいは,トナーカートリッジを交換する必要があり,本日までに,ストックしてあったRBG3色のトナーカートリッジを交換.ストックのためにAmazonをチェックしたら,前回(2023年)よりもやや値上がり.互換品なら十分の1程度の出費ですむが,トラブルがあったばあいに,その対応に要する時間をかんがえるとはり純正品.今回の価格は,60,000円で,本体価格よりたかいのがなんともいえないところ.《ブラザーはトナーカートリッジ引取りサービスがあるので宅配便業者がとりに来てくれる》
■ 2024年12月14日・《989》薬包紙 1  0
逆二重励起光音響分光法(RDB-PAS)の受託サンプルの測定では,多数の測定後粉末サンプルが生じる.サンプルビンで保管すると,経費がたかいうえに保管場所をとる問題.NPOのワークスペースでは,測定後や希釈サンプルの保管は吸湿性があるパラピン薬包紙を使用.いくつかの種類がある薬包紙のうちでパラピンをつかうのは,表面がなめらかで紙にのこることがほとんどないから.で,その「パラピン」は「Paraffin」のことかと思っていたが語源だけのはなしで,実際に購入しているものは,パラフィンワックスをつかっていないグラシン紙であることが判明.なんと.
■ 2024年12月13日・《988》お利用いたけておりがとうします 3  0
質のわるい迷惑メールのつづき.このメールの発信元の「nakamura-dental.jp」はそのとおり,長崎県の歯科医院(イメージ右)のものだから,そもそもそんなところからメールサーバーのメールがくるはずはない.前半部分はどこか実際のメールサーバからのメールのコピペで「あやしい」文章はないのだが,さいごになって,「cat.hokudai.ac.jp サービスをお利用いたけておりがとうします」と.どうしようもないレベル.
■ 2024年12月12日・《987》郵便配達 1  0
あやしいメールは「山ほど」とどくが,ぜんぶ「迷惑メール」ボックスへ.そのリストをみると発信者に「Nifty 郵便配達システム」なるものが,どうやら,「Nifty mail delivery system」を機械翻訳したらしい.発信者のドメインは「.jp」で国内をよそおっているが,おそらく日本語をしらない海外からのもの.それにしても,質がひくすぎるのだが,この程度のものでもひっかかってしまうことがあるだろうから,発信者と受信者の双方の質がひくすぎるともいえる.《この手の海外からのメールに共通するのは文ではないのに句点「.」がつくこと》
■ 2024年12月11日・《986》WoSの引用数 3  0
論文等発表」のページでは引用数を表示できるようになっていて,そのもとデータは「Web of Science(WoS)」.北大の附属図書館経由でアクセスして,著者名で検索して表示されるリストを[Citations: highest first]でソートして,[Export]から,これまでは「Excel」ファイルとしてダウンロードしていたが,「Tab delimited file」に変更.そうすると,WoSのサイテーション(引用回数・フィールドタグ名=TC)だけでなく,合計引用回数(合計被引用数(Web of Science Core Collection,Arabic Citation Index,BIOSIS Citation Index,Chinese Science Citation Database,Data Citation Index,Russian Science Citation Index,SciELO Citation Index)・フィールドタグ名=Z9)もとれることが判明.さっそく「論文等発表」でも両者を選択できるようにスクリプトを修正.
■ 2024年12月10日・《985》メタノール 3  0
逆二重励起光音響分光法(RDB-PAS)測定では,定常光により電子トラップに電子を励起させるが,そのときに生じる正孔(positive hole)を除去するために電子供与体(electron donor=ドナー)が必要.セル内に気体として導入できるドナーは現実的にはメタノールくらいしかない.実際には,不活性ガスとしての窒素をメタノールにバブリングしてメタノール飽和窒素として光音響(PA)セルに導入.犠牲剤なので,濃度は気にしていなかったが,メタノール濃度によってPA信号強度がへんかするため,メタノール(窒素も)の温度が一定になるように改良した(イメージ)のだが,あらたな懸念は.電子トラップ密度が極端にたかいサンプルだとメタノールが「たりない」あるいは測定後半でメタノール濃度が極端にさがってPA信号強度がさがること...さてどうしたものか.
■ 2024年12月9日・《984》冬入り 5  0
北海道は四季じゃなくて六季で,春(5〜6月),夏(7〜8月),秋(9〜10月),初冬(11〜12月),中冬(1〜2月)と晩冬(3〜4月).すでに先月から冬になっていてコートとマフラー,手袋が必要だが,本格的な冬は雪がつもって根雪になるころ.どうやらきょうあたりの雪は根雪になりそう.冬至まではどんどん日没がはやくなるので,16時をすぎると暗くなりはじめる.ということで,ことしの「冬入り」はきょうときめた.
■ 2024年12月8日・《983》カレンダー 7  0
毎年この時期になると,義兄のほてはまたかし作(詩はくどうなおこ)の「のはらうたカレンダー」の発送準備.まず,メッセージカード用の写真撮影と印刷,送りさきを確認して発送ラベル印刷,ケースにカードをいれてラベルと切手の貼付,そして郵便局へもちこみ.ことしも例年とおなじペースできょうから準備開始.《実際に発送がおわったのは12月18日.ひらがなだけなので,こどもたちに好評.イメージ中は,孫(academic grandchildren)のひとりが届いたばかりのカレンダーを読んでいるところ.イメージ右は研究室修了生カップルのこども.こんな写真をもらうからやめられない》
■ 2024年12月7日・《982》宴会 2  0
大学在職中はだいたいこの時期は忘年会などの宴会.2000年には午後に研究室メンバーの送別パーティで夕刻から地球環境科学研究科(現環境科学院)物質環境科学専攻(現環境物質科学専攻)の忘年会,2007年には触媒化学研究センター(現触媒科学研究所)忘年会,2009年には触媒化学研究センター20周年記念シンポジウム・記念式典の懇親会,2012年には触媒学会北海道支部札幌講演会の懇親会,2014年にはなじみのバルの周年記念パーティ.イメージは左から,2000年の送別パーティ/2007年の忘年会のメインディッシュ/ビンゴの景品.
■ 2024年12月6日・《981》50年前 3  0
いまからちょうど50年まえは高校3年生で,1974年12月6日の日記は「期末考査第1日=世界史・三田屋でパチンコ(200円)・○○とフランドルへ(バターライス350円+レモンティー200円)・帰宅後禁煙をやぶる・南小のあたりをぶらつく」.通学電車ののりかえ駅の「今津」はパチンコ屋がならんでいて,そのうちでも三田屋がすきだった.なぜか補導されることはなかったのは,制服ではないからか.○○は阪急今津線の甲東園にあった「フランドル」を紹介してくれた友人.高校3年生ですでに禁煙していた.50年後にどうなっているかなんて考えもしなかった18歳.
■ 2024年12月5日・《980》受託サンプル測定完了 1  0
20241112から昨日までの13日間の測定で,43+11=54件の受託サンプルの逆二重励起光音響分光法(RDB-PAS)による電子トラップ密度のエネルギー分布(ERDT)パターンの測定および光音響分光法(PAS)による吸収端波長の測定完了.おなじサンプルの重複測定もふくめて117回で,1日平均9回測定.おつかれさまでした.これから2〜3日でピーク分離と結果のまとめの作業.これで本年分の依頼測定は終了.来年1〜3月の測定依頼に期待.《...と思っていたら,結果報告のオンラインミーティングで追加測定の依頼がはいって数サンプルの追加測定》
■ 2024年12月4日・《979》Wikipedia 1  0
Wikiexpertincなるところから,「あなたのWikipediaのページをつくりませんか」なる電子メール.この「Wiki Experts」なる組織は営利企業らしく,「前ばらい」はありませんとあるということは,「後ばらい」があるということか.Wikipediaに掲載することは,じぶんでやれば(べつに他人でもいいけど=父のページがあるくらいだから...)いいんだし...むしろこれが商売になるところがWiipediaの普及と浸透のすごさをあらわしているともいえる.いずれにしても,この組織のウエブページ(イメージ右)の右下の「Chat」のリンクがあるページは信用しないことにしている.
■ 2024年12月3日・《978》クリスマス 1  0
クリスマスというのは,欧米や日本では一大イベントだから,それにあやかった商売はおおむかしからあるが,学術雑誌も「Christmas Issue」なるものが出現.この特別号では出版経費をディスカウントするという.雑誌のオープンアクセス化がすすむと当然「出版経費」を支はらうことになり,結果的に「研究業績を購入する」という構図になるから,クリスマスセールがでてくるのも当然といえる.だけど,ほんとうに「Christmas Issue」と明記して出版されるのだろうか(オンラインだけど).
■ 2024年12月2日・《977》condescending 1  0
たぶんきのうかおとといの新聞でみたのだが,「上から目線」というフレーズに対応する英語は「condescending」だとか.ただ,逆に「condescending」をしらべれば,「見くだしたような」とか「恩きせがましい」ということに.たしかに,「上から見る=見くだす」ということだが,「上から目線」というフレーズには,相手をみる目線ではなく,議論の内容を客観的にみるというニュアンスもあるような気がする.客観的にみる立場からの発言を不快に感じるのは「じぶんが客観視できなかったことに気づく」からで,そのことであいてを非難するのは...というのは「上から目線」か.
■ 2024年12月1日・《976》マスク 2  0
2020年にはじまったコロナ禍の初期にはマスクが手にはいらないという事態が.これにのっかったのがシャープで,マスクの生産ラインをつくって登録すると抽選でマスクを入手できた.たしか登録して3か月くらいで「当選」して一度だけ購入したが,その時点ですでに「割高感」があった.それ以来いちども利用していなかったのだが,いまごろになって,「マスク抽選販売終了」のおしらせが.そうか,まだやってたんだ...おつかれさま.
■ 2024年11月30日・《975》68歳 2  0
きょうで68歳.退職するまでは「いつ死ぬか」なんてことはかんがえたこともなかったが,いまは「いま死んだらどうなるか」をかんがえるようになった(気がする).「死んじゃったらどうしよう」という意味ではなくて,「いま死んでもトラブルがおきないようにするにはどうするか」ということ.それはともかく,だれに会うのでもないのに,「お誕生日おめでとう」メッセージがいろんなところからとどくというのは,生年月日という情報がいろんなところに登録されているからで,いいいことななんだか,わるいことなんだか...
■ 2024年11月29日・《974》天秤 4  0
固体試料の光吸収特性を光音響分光法(PAS)で測定するのだが,通常の核酸反射スペクトル測定とおなじで,100%の試料を測定すると,短波長の基礎吸収領域で信号が飽和してしまい,ほんとうのバンドギャップはわからない(というのはある意味で常識だがほとんどの研究で100%試料をつかって測定している).このため,真空紫外領域にしか吸収がないアルミナをつかって希釈する(意味があるかどうかは不明だが,アルミナの真比重はチタニアとほぼおなじ).このための天秤は,洗濯機スペースのプリンタ架台の下においてあるのでLED証明が必要だが,ちょっと暗くなってきたので電池を交換したら,天秤まわりが「粉だらけ」だったので清掃.かつて学生実験で,「実験台はいつでも『だれがつかったかわからない』くらいに清掃せよ.そうすれば試料をこぼしても回収できるから」といわれたことをおもいだした.
■ 2024年11月28日・《973》山 11  0
大学を定年退職して,逆二重励起光音響分光法(RDB-PAS)測定装置をNPOに移管してほそぼそと測定をつづけて約2年半.なにも標準がない(基準試料がないのでどんな結果がえられればいいのが不明)状態のなか,「てさぐり」で補正係数の決定や測定条件のみなおしをつづけてきたが,きょうの測定でひとつの「山」をこえたという実感.「これだ!」とおもったことがなんどもあったが,ほとんどが「まぼろし」だった.2年半かかってようやく「これでいいんじゃないか」というところが見えてきた.ふとそとを見ると,祝うかのように絵にかいたような雲が青空にうかんでいた.
page top