document.write( "
今日は2025年10月15日(水) 
■ 2025年10月14日・《1293》実験ノート 2  0
2022年8月から,実験ノートは「ナカバヤシロジカル・エアー HA4-H501B」を使用(イメージ左).もともとは,ホーマック(現DCM)でみつけて使いやすそうだったので購入したのだが,現在はDCM各店でのとりあつかいがなく,ナカバヤシの通販サイトだと送料がべらぼうに高いので,インターネット通販をさがしたら,ヨドバシだけだった...おそらく札幌店からの配達なので問題なし.ハードカバーの帳簿にくらべてちょっと格調はさがるが,「たたんだ」ままつかえる(イメージ中)のがすばらしい.10冊をこえたので,本棚にならべた状態でも巻数がわかるように線をいれてみたが...あまり役にたたない...やれやれ.
■ 2025年10月13日・《1292》フィッシングメール 1  0
かなり本物っぽいフィッシングメールがとどく.講演会場のアルカディア市ヶ谷(私学会館)はたしかにあるし,川崎重工業のはなしというのもそれなりの信憑性.そもそも「旭友会」はAGC(旭硝子)の退職者の親睦団体(旭運輸のOB会でもあるが...)で実在.しかし...「旭友通信」でググると「フィッシングメール」という多数の情報.ということは,相当な数のメールが配信されているもよう.しかし,こんな講演会の登録してみようという人がどれだけいるのかはよくわからないところなので,ひっかかっるひとがほんのすこしでも相当額の詐欺がみこめるということか...いずれにしてもGmailはちゃんとこれを「迷惑メール」としてフィルターアウト.
■ 2025年10月12日・《1291》鉢植えの手いれ 1  0
2週間ほどまえは夏だったのに,札幌はすでに冬の気配で,雪虫もとんでいる.今シーズンはちゃんと植えかえをしようとかんがえていたが,時期をのがしてしまい,雪がふる前に手入れをすることに.北大時代に研究員の方からもらったサボテンは2倍以上に成長して(イメージ右)倒れることがおおい(その結果,手に「とげ」がささって痛い)ので大きめの鉢にうえかえ.2つのベンジャミン(刈りこみまえはイメージ中)は,かなり刈りこんで整形.のこりは,「まくだけで土が回復」なるものをまくか,固形肥料(ハイポネックス)をおいた.これで冬をむかえられる(イメージ左).ちなみに,もうだめかなとおもっていたシクラメンもあたらしい葉がでてきたのでことしも花がさくかも.
■ 2025年10月11日・《1290》ノーベル賞と石油化学科 1  0
2025年ノーベル化学賞受賞の北川進さんは1974年に京都大学工学部石油化学科(現物質・エネルギー化学教室)米沢研究室卒業(1979年に博士課程修了)の先輩なので,1975年から4年間おなじ建物ですごしたことになる.1981年に石油化学科教授の福井謙一先生が日本人としてはじめてのノーベル化学賞を受賞.米沢貞次郎教授は福井研究室を1947年に卒業(旧制・1952年博士課程修了)しているので,北川さんは福井謙一先生の孫弟子.2019年にノーベル化学賞を受賞した吉野彰さんも米沢研究室で,1970年に卒業(1972年修士課程修了・9年先輩)ということで,石油化学科関係者3人がノーベル化学賞受賞.《この記事を書くために同窓会誌(2010年/2012年発行)をしらべていたら,米沢先生が名簿から欠落していることを発見(名簿編集を担当した第2号にはちゃんと掲載されていたが...)》
■ 2025年10月10日・《1289》「研究法がアートと出会うとき」ぱらぱら読み 1  0
パトリシア=リーヴィー「研究法がアートと出会うとき」(福村出版/2025)を北大附属図書館の「新刊コーナー」でみつけて,借りだし.「研究の手法」のよしあしを「art」として評価するはなしかと想像していたものとはちがうらしいとわかって,あとはぱらぱら読み.奇しくも日本化学会の「化学と工業」最新号(78巻10号)の巻頭言が「化学とArt」(吉田久美)だったのでよんでみたが,その内容は「化学とArt」ではなく,「Artのなかの化学」であり,絵画や工芸品の色合いなどが「化学」で説明できるというものだった.ことばにはしにくいが,「この研究(論文)の構成は芸術的(art)」と感じることがある.
■ 2025年10月9日・《1288》NHKプラス 1  0
番組を配信する「NHKプラス(NHK One)」がリニューアルした10月1日の朝に以降手続きをしたら,「認証コード」の電子メールがとどかない.すでに深夜2時ころには不具合が発生していたようで,10月2日の午後にようやく解消.原因は,ひとつのサーバからのメール配信数が制限をこえていたから.届かない大半のメールは「Gmail」でGmailでは,ひとつのサーバからGmailへの配信数の制限は5,000通.そんな制限があることを想定していなかったというなんとも初歩的なミス.準備さえしておけば,その制限数はクリアできるのだが...
■ 2025年10月8日・《1287》「捏造の科学者」再読了 2  0
須田桃子「捏造の科学者」(文藝春秋/2014)再読了.これは単なる推測だが,シェーン事件とおなじように,事件の中心人物である小保方晴子氏は「STAP細胞がある」と確信していたとおもわれる.ということは,ふせぎようがなかったのだが,実際には,笹井芳樹氏がNatureへの投稿論文をサポートした(実際にはすべて書いた)ことが事を大きくしたといえる.笹井氏は疑念を払拭することなく,「アクセプト」される論文をつくってしまったという意味で,研究倫理にはずれていた(と理化学研究所が認定).逆にいえば,どんな内容のものでも,Natureにアクセプトされる論文ができてしまうこと,そして,そのことによって研究費をとらざるをえない状況が根本的な問題か.「確信をもてるまで研究をおこなう」がむずかしい現在の状況は破綻するまでつづくのだろうか.いずれにしても,笹井氏の小保方氏への遺言「絶対にSTAP細胞を再現してください」(347ページ)が「赤い靴(履いたら踊りつづけるしかない)」であるとの一研究者の指摘(349ページ)はするどい.
■ 2025年10月7日・《1286》バトラー #104 1  0
亡母がずっと「Butler GUM #105」という超硬め(ultra hard)の歯ブラシをずっとつかっていた.おそらく「暮らしの手帖」の記事を読んでだと思うが,亡くなるまで1本も歯をうしなうことがなかった.大学生になって下宿をはじめたときから,母がその歯ブラシを送ってくれていたので,50年ちかくつかってきた.10年ほどまえにその「超硬め」が販売中止になって「硬め」の#104になったが,そのシリーズがもう発売中止に.さて,おなじくらい硬い歯ブラシがあるのかどうか...
■ 2025年10月6日・《1285》ウェブカム 1  0
せっかく「そと」の景色がはいるように「むき」をかえたウェブカムだが,写っているのは「かわりばえ」しない.なんだかなぁとおもいながらパラパラみていたら,1日24枚のうち,1枚だけ「ほかとはちがう」ものを発見.それは夕刻になって室外がくらくなり,かつ室内の照明があるときに,窓ガラスに内部が映っているとき.10月1日なら18時ころ(イメージ左).よくみると1時間前(イメージ右)にもかすかに室内のRDB-PAS測定装置が映っていた.ちなみにサボテンはもともと室内にあるもの.
■ 2025年10月5日・《1284》「本質的緊張1」ぱらぱら読み 1  0
トーマス=クーン「本質的緊張 科学における伝統と革新1」(みすず書房/1987/北海道大学附属図書館から借出).ほんとうは,「パラダイム」についての記述をふくむ「2」を読みたかったのだが,2巻にわかれていることに気づかず(その後の2018年の出版では1巻)こちらを借りだした...でぱらぱら読みして,目にとまったのはさいごの章「科学史と歴史の関係」のさいごの部分.当時のわかい研究者の傾向をのべたあと,「この傾向が現在流行している理由の一つには,明らかに,現在しだいに激しくなりつつある反科学的な有害な雰囲気が挙げられる」(204ページ).原著「The Essential Tension: Selected Studies in Scientific Tradition and Change」が出版されたのは48年前の1977年.歴史はくりかえすということか.いやいや,科学とはつねにそういう立場なのか.
■ 2025年10月4日・《1283》チタン酸リチウム 1  0
どこでどうやって見つけたかをおぼえていない(さいきんこの手の「おもいだせない」が多い=老化)が,チタン酸リチウム(Li2TiO3)が,リチウムイオン電池の電極材料として注目されているらしい.もともと,Li2TiO3はトリチウムの捕捉剤につかわれていたよう(現在も研究がつづいているかは不明).市販品に手ごろなものがあったのでRDB-PAS測定をしてみたら,低強度ながな「それらしい」ピークが出現.どうやらバルクはLi2TiO3でも表面はいろいろな組成のものがあるらしい.関連の研究者をさがして電子メールで連絡をとってみたが,応答があるかどうか...
■ 2025年10月3日・《1282》「科学の発見」読了(その3) 1  0
ギリシャ時代を起点にして発展した科学も,医学には直結せず,「医学の理論と実践が実証的科学によって訂正されることなくこれほど長い間続いたのはなぜだろう」(70ページ)という状況が二十世紀までつづいた.さまざまな理由がかんがえられ,ひとつが,治療がうまくいかなかったときに「その医師の理論が間違っていたからだと確実に言えるだろうか」という問題.そしてもうひとつが「権威」の問題.「医師にとっては,自分のいわゆる治療法を押しつけるためにはこの権威を守るほかなかった.権威をもった人間が自分の権威を損なうかもしれない研究に反対するのは,医学界に限ったことではない」(71ページ).
■ 2025年10月2日・《1281》「科学の発見」読了(その2) 1  0
さらにだいじなのは,科学(研究)と宗教の関係.紀元前のギリシャ時代の記述では宗教に関連する記述はないが,アラビア化したペルシャ帝国では,イスラムの影響が大きかったと考えられている.いまでいうところの科学者や一般のひとびとがイスラムの立場から「科学」をどうとらえていたかは画一的ではない(162ページ)が,科学者が影響をうけていたことは確実.よくしられているように,十一世紀以降のヨーロッパにおいては,アリストテレスの命題は異端宣告されることになり(176ページ・のちに撤回),十七世紀にはガリレオが異端裁判にかけられる(247ページ).かくして,科学はその発展の経緯において宗教と絡みあってきた.そして現代のアメリカでもおなじような問題(宗教ではないが一種の盲信)が生じているのかもしれない.
■ 2025年10月1日・《1280》「暗黙知の次元」ななめ読了 1  0
マイケル=ポラニー「暗黙知の次元」(紀伊国屋書店/1980).とても「ななめ」に読んで理解できるものではないが,翻訳が適切なのでなんとか...なんだか「科学とはなにか」をすべてふくんでいるようにも思える.「一般の人が科学の言明を受けいれる場合,それは権威を根拠にしている(中略)科学者は事実にかんして,同業者である他の科学者の権威にはなはだしく依存しなければならない」(96ページ)は「パラダイム」に,「もっともであるとは考えられない主張を排除したことが,あとであやまりとわかることもしばしばある.しかしそのような危険にたいする安全策は,雑誌がナンセンスでうめつくされるという犠牲を払うことによってしか,確保されえぬであろう」(98ページ)はさいきん話題の「リプリント」に,そして「彼(マックス=プランク)のみが,その中に,人間のものの見方を転換させる新しい秩序をほうりこまれているのを見たのである.他のいかなる研究者も,このような見方ができることなど夢にも思いつかなかった.アインシュタインの諸発見さえこれほど孤独ではなかった」(191ページ)は研究の「オリジナリティ」に通ずるものがある.《どのページもやや右にかたむいているように見えるのは気のせいか...》
■ 2025年9月30日・《1279》「科学の発見」読了 1  0
スティーブン=ワインバーグ「科学の発見」(文藝春秋/2016)読了.原題は「To Explain The World: The Discovery of Modern Scince」(「科学の発見」をタイトルにふくむ本がなんと多いことか).ノーベル物理学賞受賞者が「現在の基準で過去を裁く」ウィッグ史観で書いた(425ページ)ことで話題をよんだが,読みとおしてもっとも印象にのこったのは,ギリシャ時代にはじまった科学(あるいは哲学)の文献はギリシャ語で書かれており,ペルシャ帝国をアラブ人(イスラム)が支配したことで,書物がアラビア語に翻訳され(その結果「アラビア数字/アルジェブラ/アルカリ」などの用語がのこった),さらにそれがヨーロッパでラテン語に翻訳されることによって,現代の科学につながっているということ.
■ 2025年9月29日・《1278》荷物のうけとり 1  0
インターネットで発注した商品が宅配ボックス(ちいさなものなら郵便うけ)に届けてくれるという便利な制度はいつの間にか定着.ただやはり事故も起こりうるわけで,かつては自宅の宅配ボックスの「使用不可」(解錠できない)のボックスに入れられたこともあった.さいきんのAmazonの配送では,「ちゃんとここに入れましたよ」という写真つきで配送完了通知がくるようになった...ということは,やはり「受けとっていない」というクレームが多発しているということか.
■ 2025年9月28日・《1277》「絶対『謝らない人」ななめ読了 1  0
榎本博明「絶対『謝らない人f」詩想社(2025/Kindle版)ななめ読了.なぜあやまらないのかについて心理学的に分析(というより推測)してその原因を列挙したもの.いちばんおおきな要素は,「コンプレックス」であって,「じぶんに自信がないこと」の裏がえしとして,「あやまらない」ことになるという.さいごでは,このようなひとに対応するためには,「かわいそうなひと」であると認識してしまえば,ストレスを感じなくてすむという.たしかにそれは有効だとおもう,そのひとより優位にたてるわけだから[一種のオクシモロン].
■ 2025年9月27日・《1276》受験生の日常 1  0
高校3年生の9月の日常がこれ(イメージ).コルドバ(高校から阪神電車の線路をはさんでむこうがわ=授業をささぼって)かフランドル(甲東園=帰りにより道)には頻繁に通っている.15日には,たばこの煙を口からだして鼻へいれる「法」を習得.17日に買ったレコード2枚はいまも自宅にある(29日にはサンタナのアルバムをもう1枚購入).22日には文化祭である「音展(おんてん=音楽と展覧の会)」があって,合唱コンクールで優勝し,招待したカノジョとカフェへ.なんとものんきな日常.翌月にサッカーをしていて右眼のけがをして入院することになろうとは思いもよらず...
■ 2025年9月26日・《1275》異分野交流 1  0
きょうの論文のひとつである「ZCATA」(B. Ohtani, Titania Photocatalysis Beyond Recombination: A Critical Review, Catalysts, 3, 942-953 (2013).)は,光触媒反応の活性(速度)の高低が「再結合(recombination)」の大小によってきまるとする風潮に抗うことをめざした解説.さいごに,「The only possible way to solve these problems is to carry out collaboration work with researchers in fields completely different from photocatalysis. 」と,異分野交流の重要性を説いているが,実際には,そんなにうまくいくはずがないから,じぶんではいっていくしがないが,コロナ禍がおさまってオンラインでの学会(学術集会)がほとんどなくなった現在,それもむずかしい.
■ 2025年9月25日・《1274》ワンタイムパスワードの禁止 1  0
インターネットのセキュリティ関連のニューズメールで「金融関係のウェブサイトでのワンタイムパスワードの『禁止』」が金融庁の指針で変更になるとのこと.いまや,メッセージやメールでのワンタイムパスワードの利用がほとんど「ふつう=常識」になっているいま,この脆弱性も問題になってきた.簡単にいえば,偽のサイトからログインさせれば,ワンタイムパスワードもふくめたログイン情報をつかって乗っとられるらしい.イメージはcybertrustのサイトから.どんなことでも「すりぬけよう」とするひとはいるということだが,偽のサイトにアクセスしないようにするしか有効な手はないともいえる.《「やばそう」なURLのサイトから公式サイトにきたらはねるくらいのことがあってもいいかとおもうけど...こんなのではだめか》
■ 2025年9月24日・《1273》「哲学な日々」ななめ読了 1  0
野矢茂樹「哲学な日々 考えさせない時代に抗して」(講談社/2015)ななめ読了.以前(たぶん2015年あたり)にも読んでいたらしく,ところどころ「端折り(はしょり)」があるのだが,どうやらそれが「はなしに共感した」あるいは共通性を感じたところらしい.たとえば「少なくとも私の授業では,知識を身につけることを目指してはいけない」(19ページ)とか,「(講義で質問をうけつけることにしたら)質問を整理し,それへの回答とともにプリントにして配ることにした.(中略・つぎの講義のさいしょに説明するのに)授業の半分の時間を使った」(25ページ)とか.まるでおなじだ.ついでにいうと,「(わたしの文章には)漢字がすくない(ページ不明=端折るのをわすれた)」のは「知的生産の技術」の影響かもしれない,同時代なので(2歳うえ).
■ 2025年9月23日・《1272》▲●▲● 1  0
イギリスから知人(イルポスティーノの常連客)がたずねてくれたので,街中の水族館「AOAO Sapporo」へ.すすきののビルのなかにあるこの水族館は,おそらくいちばん大きいのが「オオサンショウウオ」か「ペンギン」だた,その種類は相当多いことが特徴.すこし暗めの室内でながめているとあきることはない.イメージは左から,ほとんどうごかないのが迫力たっぷりのオオサンショウウオ/クラゲの乱舞.なお,ロゴは「▲●▲●」のそれぞれに白丸がはいっていて,「AOAO」とよませるらしい...
■ 2025年9月22日・《1271》lofty ambition 1  0
クラーク博士が「Boys be ambitious」と言ったかどうかははっきりしないが,「lofty ambition」ということばは,札幌農学校の開校式典でのクラーク博士の式辞としてのこっているから,「ambitious」が一種のキーワードであったことは推察される.ただし,第一期生がその式辞をきいて日本語として記録したもの(現存する)には,該当するものは見当たらない(イメージは佐藤昌介のもの)ので,記録してのこすときにクラーク博士が書いたものとおもわれる.いずれにしても,この「ambition」は「大志」なんかではなくて,「野心」.卒業生が日本をうごかす中枢となっていくことを期待してのことで,これに「lofty」ということばをつけた一種のオクシモロンではないかということをまえにも書いた.その文脈からいえば,「Boys be ambitious」は当たっているともいえる.
■ 2025年9月21日・《1270》アーカイブ 1  0
現在,触媒学会光触媒研究会が主催する「光がかかわる触媒化学シンポジウム」(第1〜3回は「太陽光エネルギー変換にかかわる触媒化学シンポジウム」)の要旨集のPDFファイルを公開すべく準備をすすめてきたが,研究会の世話人会で,要旨の公開はせず,プログラムだけを公開することに.学会運営エンジンmeddleをつかって検索もふくめて表示できるように準備してきたので,ちょっと残念.実際に公開するとなると,検索がないとほとんど意味がないということ理解してもらえないのは,触媒学会の「触媒」誌や光化学協会の「光化学」誌の場合もおなじ.ともかくサーバにPDFファイルがあればよい,というかんがえの人を説得するのはむずかしい.
■ 2025年9月20日・《1269》大学院入試 2  0
むかし,スマートフォンなどつかっていない時代には「システム手帳」をつかっていた.いろいろなメモのうち,現存しているのは1992〜1995年のものをまとめたもので(イメージ右),本棚にあるのをふと手にとってみると,京都大学に助手として在籍していたときの大学院入試についての教官会議(法人化まえは「教員」ではなく「教官」だった)のメモが目についた(1992年5月15日).大学院入試で,それまで課していた外国語(英語およびドイツ語)のうちドイツ語をやめる方向で検討中と.「学生に動揺を与えないようにリークしないように」との注意書きだったが,6月12日の教官会議で英語のみときまり「学生にリークせよ」と.たしかに大学院入試のためにドイツ語を復習したような気もするが記憶があいまい.
■ 2025年9月19日・《1268》読書中 4  0
いい季節になったので,ワークスペースのバルコニーにあるデッキチェアで読書中.北海道大学附属図書館から借りている3冊の本のうちの一冊であるトーマス=クーン「本質的緊張 科学における伝統と革新(I)」(みすず書房/1987)の返却期限がせまっているため(といってもウェブ上で延長したが).おそらく,図書館で借り出されたことはなく,ページがめくられるのははじめて(もちろん端折りはない).第一章の「化学史と科学哲学との関係」では,専攻が哲学と歴史の学生がまじったクラスでの経験では,ガリレオやデカルトの人物評がことなり,哲学の学生はすぐれた哲学者であると思考を評するのにたいして,歴史の学生は結果を評価すると(10ページ).これは,自宅で読んでいるスティーヴン=ワインバーグ「科学の発見」(文藝春秋/2016)と通じるものがある.33ページにおよぶ原注もよみごたえ.
■ 2025年9月18日・《1267》ダブルスペース 1  0
英文原稿を校正してもらったら,ピリオドのあとの2つのスペースがひとつになっていた.おそらくこれは校正者によるものではなく,Microsoft Wordの仕様によるもの(Microsoftはピリオドのあとのスペースは1つと決めているらしい).高校生のときのタイプライター教本が出発点なので,ピリオドあとのスペースは2つ.これは,活字とちがって一定幅のタイプライターでは,スペース2つ(double space=改行幅が大きいのは「double spacing」)では読みにくいからというのが理由らしいが,いまもそのくせはなおらない.ただこのスペースの問題はいまでも論争があって,ダブルスペースだと空白の「river」ができるからよろしくないという意見があるらしいが,英語が非母国語の場合には,文の切れめがわかりやすい方がのぞましいと思うのだが...
■ 2025年9月17日・《1266》JAF 1  0
よのなかなんでもかんでもスマートフォンにいれるようになってきた.クレジットカードはもちろんSUICAやマイナンバーカードも「ウォレット」にはいっている.JAF(日本自動車連盟)の会員証はアプリのなかから「デジタル会員証」表示されるからこれも持参不要.高速道路のサービスエリアの売店でJAFの会員割引をつかうときは,もっぱらこれ.で,ふと見るとなんと入会は1976年3月.大学にはいって秋に免許をとって,中古車 (三菱ギャランFTO)にのりはじめたころに入会.来年で50年.かんがえればなんども事故や故障でお世話になったなぁ...そろそろいらなくなるのか...
■ 2025年9月16日・《1265》全学停電 1  0
そういえばありましたねぇ,大学のキャンパスの全学停電.そんなこととはつゆ知らず,北大附属図書館の電子ジャーナルにアクセスしようと思ったらこんなことに.全学停電でもメールサーバといちぶのウェブサイトはうごいているかとおもうけど,なんとかならないのかなぁ.おそらく事業所ごとに電気設備の定期点検が義務づけられているのだろうが,企業の事業所でもおなじように一斉停電して点検,なんてありえないとおもうけど.しらべてみると,事業所には電気事業法にもとづいて電気保安点検の義務があり,そのうち年次点検は停電をともなうものとなっている.ただし,基準をみたせば3年にいちどの停電をともなう点検にすることもできる,とのこと.大学なら,1年にいちどくらいならなんとかなる,ということか.
■ 2025年9月15日・《1264》リチウムイオンバッテリー 1  0
これだけ(といっても事故の統計を精査したわけではないが)事故がおきるのであれば,「リチウムイオンバッテリー」の衝撃や加熱試験の規格を厳格化するしかないのでは,とおもうけど.そんな方向にはすすんでいない.かつて,航空機内では携帯電話の使用禁止があったが,いまやリチウムイオンバッグゲリーの方がだいじ.しかも,これは地球温暖化とも関連しているといえるわけで,便利になればなるほど予想しなかった問題が生じることになる.《リチウムイオンバッグゲリー開発のストーリーでもっとも解決がむずかしかったのが耐衝撃性ときいたことがあるが,あれはなんだったのか...》
" );