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今日は2025年11月20日(木) 
■ 2025年11月15日・《1325》Chemical Communication 3  0
イギリス化学会(Royal Society of Chemistry)が発行するChemical Communicationから電子メール.これまで最大4ページ以内であったページ制限を5ページ以内に変更すると.そうなのか,とメールをよく読んでみると,謝辞や利害関係者,著者の貢献と引用文献などをのぞいてメインの部分が3ページ半になったということであった.さいきん投稿して(リジェクトされてPCCPにトランスファーした)論文は,メインパートで3ページ半弱だからほとんどかわらない.なんのこっちゃら...
■ 2025年11月14日・《1324》朝イチ 1  0
キム=ユジン「朝イチの『ひとり時間』が人生を変える」(Kindle Unlimited)読了.「アメリカ弁護士試験合格をはじめ,次々に目標を達成した奇跡の朝時間活用法を大公開!+動画累計再生1,000万回超の大人気『YouTuber弁護士』が贈る人生が変わるモーニング・ルーティン!」というのはよみおえてから知った.そもそも著者が女性であるというもとちゅうまでわからなかった.4時半に起きるという著者の「強み」は早起きができるということではなく,「じぶんのことをじぶんできめる」であるような気がする.たくさんの成功者の「早起き話」がのっているが,早起きしない成功者もいるはずかと.それはともかく,わたしも朝の2時間くらいはひとりでいる現状を気に入っている.
■ 2025年11月13日・《1323》 犬 6  0
ながらく愛用してきたメガネケースは2017年に博士論文の審査のためにマドリードへ出張したときにプラド美術館で購入したもので,ゴヤの「砂に埋もれる犬」(...とよばれているだけで,ゴヤは一般公開するつもりがなかったのでタイトルはない)でメガネふきもおなじ.残念なことに「ちょうつがい」がこわれてしまったのでつかうのをあきらめようとしていたが,ググってみると,セリアで売っているメガネケースにほぼおなじちょうつがいがついていることが判明.さっそく買ってきて,破損していた「C」型のバネ2個をつけてちゃんと復元できた.しばらくつかえそう.イメージは左から,メガネケース/ひらいたところ(「MUSEUM DEL PRADO」とある)/メルカリ(SOLD OUT)/Wikipediaの解説.
■ 2025年11月12日・《1322》dz2軌道 2  0
量子化学であつかう電子のd軌道(d orbital)には5種類あるが,そのうちdz2(←これが正確な表記/意外にもHTMLで正確に表示できる)軌道だけが,4つのローブが4方向に配置されたほかの4つは異なっている.ほんらいdz2もほかとおなじなのだが,対向する2つのローブのうちのひとつが「xy平面上にある」という制約条件しかないため,ドーナツ状にみえるだけ.それを直感的に理解するために動画をつくってみたのが10年まえのきょう.そのあと,YouTubeにアップロードしたら,9年間で8.9万回の再生.「Literally the only video that made any sense, thank you!」,「I CAN'T THANK YOU ENOUGH!!!」や「thank u for clearing my doubt」などコメント多数.
■ 2025年11月11日・《1321》「イノベーションの科学」ななめ読了 1  0
清水洋「イノベーションの科学 想像する人・破壊される人」(中公新書/2024)[北大附属図書館から借りだし]ななめ読了.いきなり「イノベーションとは,経済的な価値を生み出す新しいモノゴトを射します」(ページi)と.だけどそれはシュンペータが言ったことで,ほんらいの意味には「経済的」はふくまれていない.「nova(あたらしい)」をつくりだすことだけ.経済的な要素だけでいえば当然「破壊される人」がでてくる.第2章の「創造する人の特徴」はほとんど意味のない議論.「創造する人」のモチベーションは「内的動機づけ」だというが,それがなにかということをかんがえていない.第4章の「新しいモノゴトへの抵抗」(102ページ)はそのとおりだが,経済ではなく研究におけるイノベーションなら比較的簡単にのりこえるような気がする.
■ 2025年11月10日・《1320》パスワードつきZIP 1  0
NPOでの逆二重励起光音響分光法受託測定の結果のファイルは,アカデミック(大学・研究所)の場合にはそのまま送るが,企業の場合にはパスワードをつける.複数のファイルの場合は,まとめてZIPで圧縮すればいいのだが,以前はパスワードをつけたことがあったなとおもってためしたが,「ZIP(圧縮)」しかでてこない.あきらめかけていたら,ファイル(群)をえらんで右クリックし,最下段の「追加のオプションを表示」をえらぶと「圧縮」(ファイルを選択していないと表示されない)がでるので,そのなかの「ZIP (pass)」をえらべばよいのであった.しかもできた圧縮ファイルのなかみは,フォルダーにファイル名が表示され,それをさいしょにひらくときにパスワードをいれればよいという便利な仕様になっていた.《これは自宅にあるWindows11機で,ワークスペースのものではうまくいかず,結局「7Zip」をダウンロードしてインストールしてはじめて可能になった...なんでちがうのか》
■ 2025年11月9日・《1319》論文審査 1  0
アメリカ化学会(ACS)ニューズレターによれば,「A new study reveals that more than 20 percent of chemists have knowingly added incorrect information to their manuscripts during peer review to expedite publication.」つまり,審査員に意見に沿うように,改訂稿にまちがった情報をいれる例が20%あると.そもそも,審査員の質が低下しているから,とんでもない「かんちがい」やおもいこみにもとづく審査意見が横行しているから,同様に投稿者の質がひくければそうならざるをえない.さいきんの例では,審査意見が客観的にみれば不当であると回答したら,エディターから「the authors appear to have opted to soften or remove the most critical passages」といわれる始末.すべてについて「subjective」な判断が横行している.
■ 2025年11月8日・《1318》知事公館 1  0
きのうの荒天で広葉樹のほとんどが落葉してしまい,そのうえ積雪があって「秋の風景」がほとんどなくなってしまった.イメージは自宅ちかくにある知事公館のおとといの写真.これが秋の風景のみおさめだったか.ちなみに,さいきんはこの知事公館と北がわのタワーマンションのあいだの北二条どおりに街宣車がたびたびくるようになった.釧路湿原の開発に関連してリコールをさけんでいるが,警官もほぼ常駐しているので,1回さけんだらすぐに消音.いずれにしても知事がこのタワーマンションに住んでいるというのはよくしられたことなのか.
■ 2025年11月7日・《1317》積雪 1  0
あさから天気が荒れもようで,おひるまえには「あられ」がふって,ワークスペースのルーフバルコニーにもうっすらと積雪(イメージ左).夕刻にはほぼ消えたが,道路脇の雑草のうえにはのこっていた.退職まえには「教授が出張しているあいだに雪がつもる」といわれていたのをおもいだす.帰宅時にはくもり空で,すこし冷えこんできたかなとおもったが,ことしの初積雪はおあずけか.《とおもっていたら,夜半の雪で10センチメートルほどの積雪(イメージ右)...やっぱりねぇ》
■ 2025年11月6日・《1316》スーパームーン 1  0
きのうは満月で,1年でいちばん大きくみえるスーパームーンだったとか.満月のときは,太陽と月は地球の反対側にあるから,冬は南にかたむく太陽とは反対に,月はたかくなる.夕方には空ははれて,月の出からみえた.イメージは左から,知事公館北がわの歩道からみた満月/「ご神木」(とよんでいる自宅とワークスペースの中間になるポプラ)と満月.ご神木のあるマンションの住民のこどもと祖母が月見にでてきた.
■ 2025年11月5日・《1315》ブログ 1  0
かなり以前からニフティの会員だが,プライベートでつかっていたメールアドレス(bunsho_ohtani@nifty.com)も,Gmailに(転送設定して)おきかえているし,そのアドレスあてのメールはほぼすべて迷惑メールなので,もう退会かなとおもって設定をみたら,ブログ(無料プラン・イメージ左)とホームページ(「イルポスティーノ」)も含まれていた.ブログの方はどうやら検索対象になっていないらしく,タイトルの「某教授/ProfSoAndSo」でググってもでてこないのだが,実際には2011年の5月〜6月のものだけ.しらべてみたら,大谷研究室で「ブログ」を公開する予定だったようなので,データをダウンロードして加工して表示できるようにしてみた(イメージ右).まぁ,ひまだったんだねぇ,14年前は.
■ 2025年11月4日・《1314》「アメリカ文学にみる女性冒険者たち」ぱらぱら読み 1  0
野口啓子監修「アメリカ文学にみる女性冒険者たち」(彩流社/2025)[北大附属図書館借りだし]ぱらぱら読み.やはりひっかかったのは第6章「女性化学者の文明社会への申し立て(西尾ななえ)」(117ページ).著者はアメリカ史のなかのひとびとの意識のおおきな変革は,ストー「アンクル・トムの小屋」とレイチェル=カーソン「沈黙の春」という女性の著作が契機であったとする.前者は黒人奴隷が白人と同等であること,後者は自然界の動植物が人間と等しく価値ある存在であることを指摘し,その後の変革(価値観の変化)につながったと.「センス・オブ・ワンダー」へつながるカーソンのかんがえは,「こどもたちを正しく導く」ことにあり,それが当時女性にもとめられていた「良妻賢母」像にかさなる(128ページ)は一種の皮肉であろうか.いや,逆にそうであったからこそ「こどもの現在と未来をかんがえる」という,よりグローバルな視点をもって「冒険」ができたともいえる.しらべてみると,この監修・編者で同様の女性関連書籍があと2冊出版されていた(イメージ右).
■ 2025年11月3日・《1313》「なぜ世界はそう見えるのか」ぱらぱら読み 1  0
デニス=プロフィット/ドレイク=ベアー「なぜ世界はそう見えるのか 主観と知覚の科学」(白揚社/2025)[北大附属図書館から借りだし] ぱらぱら読み.ボストンレッドソックスのジョージ=スコットは「打てているときは,ボールがグレープフルーツみたいな大きさで向かってくる.でも打てないときは,黒目豆みたいに見えるんだ」(18ページ)というのは,実際に実験してみるとそのとおりらしく,「パットがうまいゴルファーはホールカップのサイズを実際より大きく見ている」ことがたしかめられるという.つまり,人間の知覚は,主観によっておおきくかわるということ.一種のバイアスとよべるのかもしれない.
■ 2025年11月2日・《1312》「認知バイアス入門」ななめ読了 1  0
山田典一「認知バイアス入門」(ソシム/2025)[北大附属図書館から借りだし]ななめ読了.「分析」にはバイアスがかかるのは必定だから,そのバイアスの本質を知ることが必要.「皮肉なことですが,バイアス耐性に自信ある人ほどバイアスの影響下にいると考えた方がいいでしょう」(15ページ).いちばん興味ふかかったのは「基準率」.検査の対象がちがえば,結果から感じられる検査結果の的中率がおおきく変化すること.「現地開催の参加者アンケートで大半が『現地開催でよかった』」としても,「現地参加できないひとの意見は反映されていない」のおなじ.もうひとつは,虚偽情報が拡散されやすいのは「常識に反する新しい情報(新奇性=novelty)」のためで「科学者が語る真実は私たちには退屈すぎるという指摘」(138ページ)とのこと.
■ 2025年11月1日・《1311》ワークスペース開きから丸4年 1  0
現在のNPO「特定非営利活動法人touche NPO」のワークスペースは,定年退職前年の11月1日から賃貸契約開始なので,きょうで丸4年が経過.初日には暖房器(石油ファンヒーター)と脚立がひとつだけだった室内(イメージ右)も,4年めのきょうには相当な量の「モノ」がはいり(イメージ右=デスクのうえのパソコンの画面は4年前の写真を表示中),これが日常になった.じつはこのワークスペースもふくめて,自宅とこのワークスペースでの生活が「日常」になったといえる.おそらく観葉植物たちもおなじように「日常」になったのではないかと推察.
■ 2025年10月31日・《1310》Excelテンプレート 1  0
逆二重励起光音響分光法(RDB-PAS)測定結果の解析につかうExcelのファイルでは,10個のサンプルについてERDTパターンの描きだしができるが,それにくわえて,ERDT(電子トラップ密度のエネルギー分布)パターンの一致度(ζ=ゼータ)の解析も自動化されている(大学院生と研究員の努力によるもの=ありがとうございます)ので,任意の2つパターンの類似性を定量化可能.ただし,ガウス曲線をつかうピーク分離(ピークを色わけ)すると,直感的に類似性がわかるのでつかわなくなってきた...が,今回,外部からの依頼サンプルで,2つのセットアップで測定したときの類似性を検討することになりひさしぶりに使用.やはり数値ででてくるのはありがたい.
■ 2025年10月30日・《1309》Excelのソルバーでの制限条件(2) 1  0
逆二重励起光音響分光法(RDB-PAS)測定によってえられるERDT(電子トラップ密度のエネルギー分布)パターンのピーク分離には,ExcelのSolverを使用.その制限条件(ピーク位置の範囲と半値幅の範囲)をチタニアやセリアなどの成分ごとにリストをつくっておくと,データ解析にその部分をえらぶだけですむのだが,そのリストの項目(たとえば「=$C$3<=0.07」)のなかの数値をべつのセルから参照することができないのが難点.なんとかならないかといろいろためしたが,いまのところ未解決.
■ 2025年10月29日・《1308》Phase III 1  0
RDB--PAS(逆二重励起光音響分光法)の測定は,定常光(非変調光)の波長をスキャン(走査)するが,吸収そのものや発光強度を記録する通常の分光測定とはちがって,定常光によっておこる光化学反応の結果として生じるあらたな光吸収を光音響(PA)測定するので,その波長における光反応が完結する必要がある.そのため,PA信号が飽和するまでまってつぎの波長にすすむ仕様のプログラム(Phase III)は,自作の分光器(SP1とSP2)をつかったセットアップではつかっていたが,キセノンランプの分光強度がひくいため,「飽和」の確認がむずかしかった.光強度の分光器をつかう分光計器製のセットアップ(BK1とBK3) については,同社の好意でプログラムを改良してもらい(イメージ左がそのセッティング),Phase III測定ができるようになって1年.ありがたいことに,見えなかったERDTパターンのちがいが見えるようになり,さまざまな試料への応用展開がすすんだ.
■ 2025年10月28日・《1307》5文字論文 1  0
きょうの論文3つはいずれも5文字論文,つまり比較的さいきんの論文.「MAVIS2011」は,イタリアミラノのSelli研究室のMaVi(Maria-Vittoria)が大谷研究室に滞在しておこなったフッ素ドープチタニアによる光触媒反応の作用スペクトル測定をおこなった結果をまとめたもの.「RYOTA2016」は山梨大学の入江研との共同研究で,これも作用スペクトル測定結果をふくむ研究成果.このころは,分光照射装置をつかった作用スペクトル測定の需要がたかかったともいえる.「PPCST2022」は依頼されて投稿した解説論文「Happy Photocatalysts and Unhappy Photocatalysts: Electron Trap-distribution Analysis for Metal Oxide-sample Identification」で,これは逆二重励起光音響分光法による金属酸化物の「同定」に関するもの.おそらく,「happy」という単語がはいった論文はこれくらいしかないかと.
■ 2025年10月27日・《1306》水もれ 1  0
自宅のマンションは最上階(といっても高層棟と低層棟のうちの低層棟の3階)なので,入居から25年間で屋上からの水もれが3回.リビングルームは一昨年に,屋上の雪どけ水が脱気口から天井うらに入って水滴がしたたるほどの水もれ.脱気口の形状を変更してもらってリフォームしたら,ことしの春に再度水もれ.こんどは屋上の防水ぎれ.先週金曜日にようやく改修工事完了.まだまだ心配なので,天井うら3か所に温湿度センサーをいれてもらうことにした.スマートフォンとのBluetooth接続で,親機をWiFi接続しておけば外出先からも確認可能(イメージ).便利なよの中になったもの.
■ 2025年10月26日・《1305》シクラメン 1  0
2019年の誕生日に研究室のコワルスカ准教授(当時・現在ポーランドヤギェウォ大学教授)の長女のリリアナからもらったシクラメン.ことしの春には葉もぜんぶとって,ときどき水をやっていたら,10月になって室内にいれたあとに葉がでてきた.しらべてみると,シクラメンを毎年さかせるためには,いっさい水をやらないで夏をこさせる「ドライ」タイプと,ふつうの鉢うえとおなじように,定期的に水をやる「ウェット」タイプがあるそうで,これまで5年間この「ウェット」タイプで花をさかせてきた.ことしは,土の復活剤と肥料(ハイポネックス)をまいたので,この冬にも花がさくことを期待.
■ 2025年10月25日・《1304》3文字論文 1  0
きょうの論文3つ(ひとつは単著の書籍)は2001年,2002年と2003年で,いずれも3文字のコードとなっている.論文をコード化するのをはじめたのはいつだったかは記憶がさだかではないが,さいしょに論文がでた1981年当時はまだ別刷り(リプリント)があった時代で,はがきで請求がきたら船便(BY SEA)で送っていたから,その別刷りをファイルキャビネットで保管するときにフォルダーの「タブ」につけたのだとおもわれる.そんな先をかんがえてなかったからアルファベット3文字でもよかったが,そのうち3文字では連想がむずかしくなってきて5文字に変更した.そういう意味では,21世紀初頭はまだ平和な時代だったといえる.
■ 2025年10月24日・《1303》チタニアサンプル 1  0
きょうの論文3つはいずれも酸化チタン(IV)(チタニア)をベースにした光触媒をもちいた反応に関するもの.どれも特徴的なサンプル([BLACK2022]はチタニアを還元したもの/[MARIA2016]は金微粒子担持物/[HLE2000]は層状チタン酸).いまとなって悔やむのは,退職時に研究室を整理するときに,これらのサンプルをきちんと持ちださなかったこと.のこしてあれば,逆二重励起光音響分光法(RDB-PAS)測定をおこなって,その表面構造の特徴を把握し,報告した結果をもとに解析ができたのに...残念.
■ 2025年10月23日・《1302》ディジタルキネティクス 1  0
きょうの論文のひとつが「ZLIDA2018」で,この解説のなかで,「ディジタルキネティクス」の重要性を提唱.従来の速度論では,あらゆるプロットがなめらかに変化するが,光触媒反応の強度依存性のプロットでは,いきなり直線のかたむきが変化する「シンギュラリティ」が出現するようにみえることがある.その理由のひとつとしてかんがえられるのが,キネティクス(速度論)の式がアナログではなく,ディジタルになっていること.たとえば,ひとつの光触媒粒子が同時に2つの光子を吸収したときにはじめて反応がおこる場合には,光強度がじゅうぶんにたかければ,つねになりたつので速度は光強度の一次(比例)となるが,ひくい場合には光強度の二次となる.粒子径が均一であれば,ある一定の光強度を境目としてべつの依存性があってもおかしくない...というはなしだが,いまのところ賛同者はない.
■ 2025年10月22日・《1301》ヘッドマウントカメラ 1  0
逆二重励起光音響分光法(RDB-PAS)測定の実際の作業,たとえば,サンプルホルダーへの試料の充填やPASセルのくみたてとメタノール飽和窒素の流通など,ことばだけでは説明しにくいものを,たとえばオンラインミーティングで説明するには,ヘッドマウントカメラが必要だが,基本的にヘッドマウントカメラは,パソコンやスマートフォンと接続してつかうことはかんがえてなくて,録画機能だけのものが多い(たとえば「Bluetooth ヘッドマウントカメラ」で検索してもでてこない).しかたないので,安価なLEDヘッドランプとUSBカメラを合体させたヘッドマウントカメラを作製してみた.イメージは左から,できあがったヘッドマウントカメラとはずしたLEDライト/装着してみたところ/Zoomミーティングでつかってみたところ.
■ 2025年10月21日・《1300》モニター 1  0
ワークスペースに来客,ということもけっこうあって,そんなときに資料をつかって説明するには,ソファにすわってラップトップパソコンの画面をみてもらうしかなかったが,スタジオでサブモニターとしてつかっているディスプレイ(イメージ左)をラボにもっていけばいいと気づいた.ただ,Bluetooth接続のためにUSBの電源が必要なので,電源ケーブルとまとめて移動可能なようにしてみた.RDB-PAS測定装置のひとつのBK2の右側にちょうどいいスペースがあって,ディスプレイをおいてから上にのばすと転落も心配なし(イメージ右).でもちょっと小さいかなぁ,画面が.
■ 2025年10月20日・《1299》マイレージバンク 1  0
日本航空株式会社から「ANAマイレージクラフ会員」あてに「ANAマイルキャンペーンのご案内」なるメールがとどく.ありがたいこと...もしこのメールの送信者が日本にすんでいるとしたら,こんなミスに気づかないのはおかしいので,おそらく日本語を解さないひとがつくっている...ということは,この手の「変じゃない」日本語の文章はAIで簡単につくれるということか.逆にいえば,「その程度のひと」でもかんたんにできてしまうという時代になったともいえる.
■ 2025年10月19日・《1298》メモ 1  0
毎朝の日課は,起きてすぐに「R-1(ヨーグルトドリンク)」をのんで,トイレにいき,メールをチェックしてから洗面所で体重と腹囲(メジャーはガウンのポケットにはいっている)の測定.結果をメモ用紙に書いてから,歯みがきと洗顔.キッチンでまえの晩につかった食器のかたづけをしてから,コーヒーをいれるためにお湯をわかしてさましているあいだに,エクササイズをして,1.2 Lのコーヒーをいれる.毎日新聞と日本経済新聞をよむ.毎日新聞には「朝から数独」が,土曜日の日経にナンバープレース(数独とナンバープレースのちがいはこちら・商標登録の問題以外に数字の配置の対称性にちがいがある)がある.両紙とも土曜日には書評がのっているので,めぼしいものをメモ.きのうは土曜日で数独が2つある(日曜日は毎日に2つある)うえに,おもしろそうな本がたくさん紹介されていたので,メモは満杯.《緑の字がもともとのもので,まず赤で解答し(できれば「一筆書き=ひとつの数字をぜんぶいれる」),そのあと1から順にうめるのを青で》
■ 2025年10月18日・《1297》さいしょの論文から9年 7  0
きょうの論文のひとつ「RDBPL2016(Nitta, A.; Takase, M.; Takashima, M.; Murakami, N.; Ohtani, B. Chem. Commun. 2016, 52, 12096-12099.)」は逆二重励起光音響分光法(RDB-PAS)による固体材料の分析についての最初の論文で,出版されてからきょうで9年.当初は,粉末試料を同定(identification)できることが「うり」だったが,9年たったいまは,えられるERDT(電子トラップ密度のエネルギー分布)パターンをピーク分離する解析法がほぼ確立されて,サンプルの表面構造の分布に関する情報がえられるようになっている.ただ,「同定」できるという話は比較的受けいれられやすいが,ERDTにふくまれる各ピークをそれぞれべつの表面構造に帰属するということになると,「そんなことができるという根拠があるのか」という(審査員の)反発がはげしい.「技術の社会実装化」での「魔の川・死の谷・ダーウィンの海」のうちの,「魔の川(研究〜製品開発間での問題)」にすぎないから,まだまだ道はとおい.
■ 2025年10月17日・《1296》蛍光顕微鏡 1  0
業務日誌によると,2000年のきょう,電子科学研究所の下村研究室(当時)に蛍光顕微鏡測定の相談に行っている.池田茂助手(当時・現甲南大学教授)と博士研究員のハディ=ヌルさんがやっていた「界面触媒」粒子(ひとつの粒子の表面の一部が親水性でのこりが疎水性)の測定の相談.そして,ちょうど1年後(+1日)の2001年10月18日に,蛍光顕微鏡観察によって,たしかにひとつの粒子が親水性と疎水性をもっていることをしめした論文「FLU2001」が出版に.よくかんがえてみれば,親水性と疎水性面の両方があることは巨視的(マクロ)分析でもわかるが,ひとつの粒子に両方があることをしめすためには,微視的(ミクロ)分析しかない(が,観察したもの以外がおなじようであるとの確証はえられない).
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