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今日は2026年3月11日(水) 
■ 2026年3月8日・《1438》path 1  0
イメージのような電子(正孔)移動の模式図はよくある(このイメージは「Ohtani, B. Revisiting the Fundamental Physical Chemistry in Heterogeneous Photocatalysis: Its Thermodynamics and Kinetics. Phys. Chem. Chem. Phys. 2014, 16, 1788-1797. [10.1039/c3cp53653j]」)のだが,基本的にこれは熱力学(thermodynamics)的描像であって,実際の電子(正孔)移動の速度や効率についてはなにも情報をあたえていない...が,電子が「ころん」と吸着基質に移動することはない.有機化合物や金属錯体どうしの電子移動なら,軌道が空間的・エネルギー的にかさなる必要があるが,光触媒反応でこのようなイメージをともなったシナリオはみたことがない.金属酸化物では表面はほぼ酸素イオンでおおわれているので,励起電子がある伝導帯(金属イオン由来の軌道)が外部に露出していないから,なんらかの「出口」つまり「パス(path)」が必要ということになる...というストーリーを,応募をすすめられたとある研究会の賞の準備をしていて思いついた.
■ 2026年3月7日・《1437》経済的価値 3  0
「『文章』というものの経済的価値が劇的に下がりつつある」らしい.まぁもともと経済的価値はほとんどなかったような気もするが...文章を読むことは,コスパもタイパもわるいし,いまならAIで要約が読めるから本ぜんぶを読む必要はない.学会運営エンジンmeddleで開催された学術集会でアンケート調査(必須)をするが,「このウェブシステムよりつかいやすい学会サイトがあるか」の質問に対してはほとんどが「ない」という回答だが,意見に「文字が多すぎる/字が多くて見づらい」が多い.サインやアイコンがいいのかもしれないが,正確性・透明性を追求すれば「文章」にせざるをえない,というのが正直なところ.
■ 2026年3月6日・《1436》入試出題ミス 1  0
北大の前期入試で出題ミスがあったという報道.大学や大学入試センターでの入学試験問題作成の経験からいえば,通常の入試出題委員会制度のなかで出題ミスをなくすことはほぼ不可能.それは,作成とちゅうの問題を随時みることができないから.委員会の開催時のみしかチェックすることができないといえる(問題に関するなんらかのメモをのこすこと,メールでの送信も通常は禁じられる).もうひとつの理由は,問題の作成には関与せず,チェックだけをおこなう委員がいないこと.作成過程で,内容や文言,条件などが修正されることがほとんどだが,そこでの議論では,できあがった問題をバイアスなしで見ることがむずかしい.ということで,この手のミスはくりかえされることとなる.
■ 2026年3月5日・《1435》5つの速報と2つの総説 1  0
きょうの論文7報は,光触媒反応研究の根本となる概念や測定について解説したふたつの総説・解説をのぞいた原著論文5つはいずれも,速報(letter/communication)で,総説・解説もふくめて,いずれもそれまでの研究の延長線上にはないものといえる.「RNH2001」は光触媒反応による硝酸イオンのアンモニアへの還元反応,「ZCL2008」(Personal Commentary)と「ZEC2008」は,それまでの光触媒研究論文の本質と問題点を指摘,「PRI2009」は光触媒活性−構造相関を統計的にしらべたさいしょのもの,「NONLI2013」は金ナノ粒子の表面プラズモン共鳴吸収による光触媒反応の光強度依存性解析から多光子過程であることをしめしたもの,「LZWEI2014」は八面体形状アナタース酸化チタン光触媒に関する報告,「OXYGL2018」は酸化チタンによる酸素生成反応がひとつの粒子に2ないし4つの光子が吸収されておこる多光子過程であることをしめしたもの.
■ 2026年3月4日・《1434》研究支援サービス・パートナーシップ認定制度(A-PRAS) 5  0
とある英文校閲サービス会社のニューズメールで「研究支援サービス・パートナーシップ認定制度(A-PRAS)」の認定をうけたと.まったく知らなかったが,なんと2019年からスタートした制度で,ただ「認定される」だけだが,知名度はあがる可能性がある.touche NPOの活動のひとつである「学会運営エンジンmeddle」とおなじようなサービスも2つ認定されているが,1開催あたり100万円以上の高額.これが利用できる研究者は,すでに十分な支援をうけているから,あまり意味はない.そのあたりを強調して「学会運営エンジンmeddle」と「逆二重励起光音響分光法受託測定」を2026年度に申請してみようかと.
■ 2026年3月3日・《1433》皆既月食 1  0
きょうは「ひなまつり」にして皆既月食(ということは満月).天気予報はくもりだったが,月の出のころには,東の空にはほとんど雲がなく,きれいに満月があらわれた.そのご20時前ころから欠けはじめて,20時すぎには皆既食となった(イメージ右).ワークスペースのあるマンション前の歩道からは,皆既食のあたりでむかいのマンションのかげにはいってしまい,赤銅色は確認できず.そもそも皆既食では太陽の光が月にはあたらないはずだが,地球の大気圏で太陽光が屈折し,波長がながい赤色はより屈折のどあいが高いためという...ということは夕焼けとおなじか.
■ 2026年3月2日・《1432》ベツとナイ 1  0
合田一道「北海道 地名の謎と歴史を訪ねて」ベスト新書(2010)ななめ読了.「北海道旧駅名をめぐる一考察」によると,あて字もふくめて55%以上の駅名がアイヌ語に由来するという(4ページ).「ベツ」と「ナイ」がいずれも「川・河口・沢」などを意味することはしっていたが,「ピラ」,「シリ」と「ポロ」はそれぞれ「崖」,「地」と「大きい」であった(5ページ).札幌は,「サッ・ポロ・ペッ」で「乾いた大きい川」.その札幌を流れる豊平川は「トイ・ピラ(くずれる崖)」(58ページ),小樽は「オタル・ナイ(砂だらけの川)」(62ページ)であった.そしてなんと松浦武四郎がなづけた北海道の「カイ」は「この国に生まれし者」であると(98ページ).ちなみに「長万部」には諸説あるが,そのひとつは「オ・シャマン・ペッ(川尻がよこになった川)」.アイヌ語では,自然をひとにたとえることが多く,「オ」は「尻」あるいは「陰部」.
■ 2026年3月1日・《1431》HUSCAP 1  0
HUSCAPとは「Hokkaido University Collection of Scholarly and Academic Papers」(かなり「むりやり」だ)で,所属する研究者の業績(著作物)の一般公開用のサイト.出版社や学会によってなにを公開できるか(PDFファイルなのか原稿なのかなど)はことなるが,基本的にすべて著作物を公開することになっている.知っている範囲では,これまで1回だけひと月のダウンロード回数でトップになったことがある(イメージ左).毎月はじめに前月分のダウンロード回数のリストのメールが届く(イメージ中)が,2026年4月で退職者など非在籍者へのメールは中止するとの知らせ(イメージ右).ウェブで表示されるというが,実際には一覧にはダウンロード回数は表示されず,しかもダウンロード回数でのソートができないので,ひとつひとつクリックして確認する必要あり...ということでメールでクレーム.どうなることやら...
■ 2026年2月28日・《1430》at work 5  0
歳をとっていろいろ不具合がでることを「AOT」(あたる・おとす・たおす」だと,中学高校の同級生にいったら,「こわす・わすれる」もあると.「A」「O」「T」「K」と「W」がはいった単語はないかとChatGPTにたずねたら,その5文字だけの単語はなさそうとご回答(イメージ).「R」をいれたら(1語ではないけど)「at work」になるなぁ...ということになって「ろれつがまわらない」を追加.「a(あたる)」「t(たおす/つまづく)」「w(わすれる)」「o(おとす)」「r(ろれつがまわらない)」「k(こわす・こぼす)」ということで無事完成.
■ 2026年2月27日・《1429》「形容詞がわかれば英語がわかる」ななめ読了 1  0
キャサリン=A・クラフト「形容詞がわかれば英語がわかる」(2026/ちくま新書/北大附属図書館本館)ななめ読了.いろいろとはじめて知ったことが多かった.「限定用法」でしか用いられない形容詞(19ページ),〈a-〉で始まる形容詞(22ページ),frequent(34ページ),available(42ページ),thofough[ソーロゥ](55ページ),sensitive[日本語の「ナイーブ」](79ページ),interesting/quirky[クワーキ/日本語の「ユニークな」],brand-new[newとはことなる](165ページ),infamous/notorious[わるい意味での有名な](173ページ),chubby(193ページ),energetic(日本語の「エネルギッシュ」はドイツ語の「energisch」から),due[出産予定で](209ページ),this beautiful laday[ある美しい女性](217ページ),hush-hush[秘密の](219ページ)やthen[当時の](222ページ),などなど...
■ 2026年2月26日・《1428》Phase IIとIII 1  0
逆二重励起光音響分光法(RDB-PAS)測定では,定常単色光を長波長側から走査(スキャン)するが,通常の分光測定とはちがって,RDB-PASで定常単色光による光反応によっておこる光吸収の変化をみているので,ひとつの波長での光反応がおわってからつぎの波長にすすむ必要がある.測定装置をつくってはじめたさいしょのころは,各波長での測定時間は一定(Phase I)だったが,光源のキセノンランプも波長による強度のちがいがあるので,それを補正(つよいところでは短く,よわいところで長く)していた(Phase II).チタニアではそれでもよかったが,セリア(CeO2では,電子トラップの吸光係数がひくいためか,光反応が飽和していないことがかんがえられたので,変調光による光音響(PA)信号がほぼ変化しなくなるまでまつ方式(Phase III)に変更した.イメージはPhase IIとIIIの比較.あきらかに長波長(低エネルギー)側にシフトし,高エネルギー側のアモルファス(赤)がいちぶのサンプルをのぞいてほぼ消失し,サンプルごとのピーク分布のちがいが明確になった.このおかげで,論文として発表できたわけで,測定プログラムを無償で修正してくれたメーカの担当者に感謝.
■ 2026年2月25日・《1427》Dreamweaver 1  0
このクロニクルを表示するためのスクリプト(プログラム)や「学会運営エンジンmeddle」は,Perlという言語で書かれていて,編集にはAdobeの「Dreamweaver」というアプリケーションを使用.とてもつかいやすいのだが,気になる点が3つ.(i)再立ちあげ時に,ファイルのならび順がかわる,(ii)設定で新規ファイルを「text」形式としていても,実際にはHTMLなどの形式を選択することになる,(iii)「.cgi」が拡張子の場合に自動的に「Perl」と認識してほしい(マニュアルで選択する必要あり).Adobe Creative Cloudのチャットで担当者にたずねたら,(i)はファイルを開いた順(+さいごにアクセスしていたファイル)という仕様,(ii)メニューではできないが,ファイルのタブの右クリックで可能,(iii)は設定ファイル(bracket.json)に記述を追加すれば可能,ということだったので,(iii)をためしたら「db_application_u.cgi(meddleのメインスクリプト)」無事に「Perl」と認識.わからないときは,たずねてみるもの.
■ 2026年2月24日・《1426》返答なし。 1  0
さいきん多いのがサブジェクト(タイトル)が「返答なし。」の電子メール.いったいこれはなんだろうと思っていたが,「no reply」を日本語訳したものだった.よくある「このメールにリプライしてもだめです」ってやつを日本語にして,さいごに『。』をつけた...だけ.ということで,AIもつかっていないのかと思われる.いちおうブラックなリンクがついていて,パスワードを入力させるのだけど,これが送り続けられるということは,やっぱりこの手のメールにひっかかるひとがいるということか.
■ 2026年2月23日・《1425》背景画像 2  0
NPOの活動のひとつである「逆二重励起光音響分光法受託測定」の宣伝のためのウェブページを学会運営エンジンmeddleでつくれるのではないかということになってためしたみた.ロゴはまえからつかっているもの(イメージ左の右上)をつかったが,このページ全体がHTMLの「table」で構成されているので,全体を囲む1 pxの枠線を消すことができず,「eTrap」の『T』の横棒のうえに線がはいってしまうので数時間を費やし,さいごにGoogle AIのちから(イメージ右から2つめ)をかりてなんとか成功(イメージ左).「光触媒基礎の基礎」もうまくいったのだが,プロモーションがはいっている場合の対応も必要であることが発覚し,なんと半日かかってなんとかうまくいった.いまの時代,HTMLやCSSのような「きまりごと」についてはAIによる検索がもっとも効果的.《悪戦苦闘したのは,CSSをつかえば,背景色と背景画像を同時に設定できることに気づいていなかったから...》
■ 2026年2月22日・《1424》4年まえのきょう 1  0
4年まえのきょう,つまり2022年2月22日(「2」が5つ!)は,まだコロナ禍のさいちゅうで,ひたすらオンラインの講演会などに出席していた.そのなかで,「[作業]スクリプト修正(meeting)」という,ウェブシステム(のちに「学会運営エンジンmeddle」とよばれることになる)のプログラム修正をやっている.その内容をみると,「comRegID(参加登録者に共通のID)」とか「messagePoster(メッセージをポスターとして登録)」というのがでてくるので,ほぼひとつき後のオンラインの最終講義の準備におわれていた.最終的には約300人の参加者があったが,これをぜんぶオンラインでやろうという意欲にあふれていたといえる.
■ 2026年2月21日・《1423》相談 1  0
さいきん多いのが「企業PR」のさそい.PRのためにメディアに出演しませんか,などなど.法人として登録していて,連絡先は公開されているから,この手の会社が案内のメールを送るのはたやすい.しかし,文面だけから見ると,具体的な内容はほとんどないから,単なる詐欺である可能性もある.判断のなかでもっとも重要なのは,この手のメールの送信者がすべて女性(のなまえ)であること.「女性からの提案だから信用できない」のではなく,「女性のなまえをつかっているから疑わしい」というだけだが...
■ 2026年2月20日・《1422》クレジットカード 1  0
これもまた,もっともらしいHTMLメールの画面だが,受取人のアドレスが「kakiken@touche-np.org」,つまり「日本化学会北海道支部夏季研究発表会」が加入者のクレジットカードということになる(「kakiken@touche-np.org」あての電子メールはすべてGmailに転送される).まぁたぶん「こちら」を入力すると,なんらかのクレジットカード情報を入力させるようになっていると思われるが,「どのカード」かわからないのに入力のしようがない.それでも「どれかのクレジットカード」の情報を入力してしまうひとがいるということ.
■ 2026年2月19日・《1421》実施報告書 0  0
学会運営エンジンmeddleを利用する場合の有料オプションとして「出納受託サービス」があって,ひとつの銀行口座の出納をすべてNPOに代行させることが可能.発表や参加登録の情報はすべてmeddleのなかにあるから,「出納受託サービス」を利用する場合には,実行委員会(あるいは世話人会)が発行するいわゆる実施報告書の内容がすべて揃っていることになる...ということで,「実施報告書」もすべて自動で出力できるように設定済.イメージは昨年末に開催された某討論会のもの.
■ 2026年2月18日・《1420》劇物 1  0
DHLジャパン株式会社輸入通関部より「あなたあてに送られてきた貨物に劇物がふくまれているので,受けとるためには申請が必要」とのメール.劇物とはタイの研究者からのRDB-PAS測定を委託されたサンプルのひとつである硫化スズ(SnS2).メールにあったリンク先の「毒劇物輸入確認要領」(イメージ)によれば,確認申請が必要で,さらにしらべると試験研究用で販売や譲渡をしないのであれば,それを誓約すればよいとのことで早速書類を作成して郵送.確認書をDHLに直接送ってもらうように切手をはった封筒も同封.《この後無事とどいてRDB-PAS測定をおこなった》
■ 2026年2月14日・《1416》Poster Award 1  0
大谷研究室時代に訪問大学院生/ポスドク研究員として滞在したPradudnet Ketwongさん(Ing・現在カセサート大学)が,RDB-PAS測定をふくめた酸化亜鉛(ZnO)の光触媒反応についてPure and Applied Chemistry International Conference 2026 (PACCON 2026)ポスター発表し,Poster Awardを受賞したとの知らせがとどく.おめでとうございます.ポスターの右下にあるERDTのピーク分離の結果の解析から,ピークIVだけが光触媒活性に関与していることが示唆されるという興味ぶかい結果.送ってもらった記念写真には,VISTECから信州大学に異動した小川誠さんも.
■ 2026年2月13日・《1415》図書カード 1  0
学生のころには「図書券」だったが,いつのまにか「図書カード」になっていた.とある学会の優秀講演賞受賞者への副賞としてこの図書カードを贈呈することになり,その手配を依頼されたのだが,しらべてみると「図書カードネットギフト」なるものがすでに存在していて,これをNPOの「個人使用」としてクレジットカードで購入して,受取用のリンクURLを受賞者にメールで送付すればいいことが判明.実行委員会の許可がでたのでさっそく実行.もともと表彰状は学会運営エンジンmeddleでじぶんでダウンロードできるので,すべてオンラインで完結.《よくかんがえてみれば,表彰状とおなじようにmeddleにリンクボタンをつければそれぞれメールで送る必要もないのであった》
■ 2026年2月12日・《1414》優秀講演賞授賞式 1  0
コロナ禍のまえは,学会の優秀講演賞の授賞式(表彰式)は当然のように現地でやっていたのだが,コロナ禍のあいだは,オンラインで表彰式をやって,表彰状(と場合によっては副賞)を送付するという形式になった.その後,学会の開催については,いちぶがハイブリッド方式ではあるが,ほとんどは現地開催のみとなった.学会会期中に授賞式をやらない(できない=集計と受賞者の決定プロセスが複雑な場合)場合には,やはり受賞者が集合するのはむずかしいのでオンラインとなる.今回とある学会での受賞者はひとつの大学(のひとつのキャンパス)のみだったから,現地開催もできたのだが,これまでのやり方を踏襲してオンラインに.まぁその方が集合写真をとりやすいというメリットもあるのだが...
■ 2026年2月10日・《1412》Let's Note 1  0
北大在職中に購入したパソコンの多くはNPOに移転したが,1台のPanasonic Let's Noteが耐用期間(4年)がおわっていないために借用していた.その1台も無事耐用期間がおわって移転手続き中.これもふくめてLet's Noteが3台あるが,1台はWindows 11にアップグレード不可で,もう1台はうごきが極端におそくなってきた.このため,NPOでリフレッシュ(中古)品を1台購入して現在セッティング中.基本的にファイルはすべてDropboxにはいっているし,電子メールはGmailなのでコピーは不要だが,アプリケーションのインストールと設定がけっこう手間.たった4年だが,設定のしかたそのものがかわっているのでとまどうことが多い...やれやれ.
■ 2026年2月9日・《1411》最終版投稿完了! 3  0
きのうとおとといの記事の論文は,12月に送った改訂稿にたいして,ひとりの審査員は「掲載可」の判断でだったが,もうひとりが,もうひとつまえの改訂稿とおなじ「べつの測定手法(おそらくこの審査員の研究グループが報告)での結果が絶対に必要なので却下」だったが,エディタが「accept with minor revision」の判断をしたということは,後者の審査意見は無視してもよいという意味.もういちど後者に対して「あなたの主張は論理的でない」という意味の(といっても表現はやわらかく)リプライをそえて最終版の投稿完了.奇しくもさいしょの投稿からちょうど10か月.《すぐに「アクセプト」の通知がとどいた》
■ 2026年2月8日・《1410》最終チェック 1  0
ほぼアクセプトになった論文原稿の最終チェック.論文執筆のときには,原稿に番号をつけている.草稿段階の『0』から投稿時の『1』,改訂をくりかえすとこの数字がふえていく.たとえば本文なら,さいしょが「text00」で,現在は「text70」なので,もうなんどもなんどもチェックしている...はずなのだが,まだまだ問題がのこっていた.たとえばイメージ左.Fig. 2のERDT(電子トラップ密度のエネルギー分布)のたて軸の目盛の数値が右がわの表とあっていなかった(目盛の数値のまちがい).イメージ右の文献リストでは,文献10の下から7行めが「B. G. Anderson, E. J. Olivier, 」であった.やれやれ.《このあとも2か所で要修正箇所発見》
■ 2026年2月7日・《1409》10か月 13  0
王立化学会(RSC)のPCCP(Phys. Chem. Chem. Phys.)にコミュニケーションとして投稿していた「A Novel Approach to Quantitative Morphology Estimation of Ceria Nanoparticles Based on Their Electron Trap-distribution Patterns and Implications in Catalysis」について「accept with minor revision」の連絡が一昨日深夜にとどく.この論文,さいしょはおなじRSCのChemical Communicationsに投稿した(2025年4月2日)のだが,審査もなくPCCPへの変更することになったのが1週間後.2回の「major revision」で8月13日に「reject」.その審査意見があまりに乱暴なので編集部にうったえたら,「もういちど一から投稿せよ」と.9月22日に再投稿して,もどってきたのがなんと12月6日.審査員の非論理的な要求に対応するのにひとつきかかって,改訂稿を投稿したのが1月8日.で,ようやく「accept」に.ここまでくるのに,なんと10か月以上かかったことになる.ただ,一連のプロセスによって,論旨が明確になり,「粒子形状を推定するにはなにが必要か」があきらかになったことは大きいから,けっして「単なる時間のむだ」ではなかったし,この論文の内容がきわめて「innovative」であるともいえるかも.
■ 2026年2月6日・《1408》いますん 5  0
さいきん気にいってるのが,日本生命の「ちょこつみ」のテレビコマーシャル.男(山田裕貴)が「すきなひといる?」とたずねると,女(松永有紗)が「いますん!」とこたえるので,男が「どっち?」と困惑するというプロット.「日本生命 いますん」の検索でたくさんのヒットがあるくらいなので,人気がたかいらしい.この「いますん」のような応答は,自然科学の実験や観察ではごくふつうのことで,たずねかた,つまり実験や観察の計画や条件がわるいと,でてくるこたえが「いますん」になる.だからこそ「研究のしがいがある」ことになるのだが,おおくのひとは,科学で真実がわかるとおもっているので,トラブルや誤解が生じることに.
■ 2026年2月5日・《1407》電子トラップ 1  0
Googleの「電子トラップ」の記事のメールがとどく.今回は,韓国の研究期間が,ホール(Hall)効果測定の改良によって半導体中の「電子トラップ」を測定できるというもの.ホール効果だから,その材料は電導性が必要で,分類としての半導体ではなく,実際に電流をながすことができるものということだろうか.いずれにせよ,半導体の分野では「電子とラップ」という用語は定着しているといえる.逆二重励起光音響分光法(RDB-PAS)測定によって検出できる「空(から)の電子準位」をなぜ「電子トラップ」となづけたのかは思いだせないが,記事にあるような太陽電池につかうペロブスカイト材料はRDB-PASでも測定できる(はず)なので,将来的に混乱が生じないかを心配するのは杞憂か.
■ 2026年2月4日・《1406》山積みの実験データ 1  0
「高分子キャラクタリゼーション講座 −山積みの実験データに振り回されないためのノウハウ伝授」なる講座の案内メールが届く(イメージ左).ただ,プログラム(イメージ右)を見ると各論であって,おそらくそれぞれの専門家が講義するのだが,「ほかのこんな測定はしなくてもいい」とか,「この測定はこれくらいしかわからないのでやる必要はない」とかはいえないだろうから,山積みになるのをふせぐ方法にならないような気がする.やっぱり,「この実験の結果がこうだったら,こんな風に発表しよう(といってもそうならないことの方が多いのだが)」とおもいながら実験しないとね.ともかく「この測定はしておこう」ではだめかな.
■ 2026年2月3日・《1405》LINE詐欺(その後) 1  0
まえにも書いた「LINE詐欺」だが,すこしは進歩のあとがみられた.今回はちゃんと,送り主(指示者)が,「特定非営利活動法人touche NPO」(の代表者としてウェブページにある)の大谷文章で,「kisokiso」というなまえのおなじ組織「touche-np.org」のひとに送信されている.ということでいちおう形式的には成立したはなしの構図となっている.ひょっとしてほんとうの送信者は,この「大谷研究室クロニクル」をみて学習しているのか.いや,AIなら「LINE詐欺メールを送るには送信者と受信者はどのようにしてきめればいいのか」とたずねたらちゃんと用意してくれるのかもしれない.
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