コワルスカ教授(ポーランドヤギェウォ大学/大谷研究室もと准教授)から,Chem. Commun.の60周年記念号(ChemComm 60th Anniversary Historic Papers from Japan and South Korea)に,「SPR2009」(E. Kowalska, R. Abe and B. Ohtani, Chem. Commun., 2009, 45, 241-243.)が掲載されたとの知らせ.この論文は,金担持酸化チタンの光触媒反応が,金ナノ粒子の表面プラズモン共鳴(surface prasmon resonance=SPR)吸収によって開始されることを作用スペクトル解析によって明らかにした思い出ふかい論文.これまでで368回引用.じつは,掲載されている作用スペクトルは,単純なSPR吸収ではなく,おそらく高次の光強度依存性,つまり,2光子・2電子移動過程をふくむことを示唆しているが,反応速度がきわめておそいため,正確な測定がむずかしいため,それ以上の解析を断念したという経緯が. |