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今日は2026年3月31日(火) 
■ 2026年3月31日・《1461》ミネソタ 0  0
トーマス=フリードマン「遅刻してくれてありがとう(下)」読了.上巻はすでに読んだはず...だがよくおぼえていない.下巻の中心は,ミネソタ州のはなし(12〜14章「いつもミネソタを探して(Always Looking for Minnesota)」(206ページから)).移民がふえていたミネソタ州で,人種差別や異文化の受入(というよりもあたらしい文化の醸成)を,行政も市民も積極的にとりくんでつくりあげた共生社会というのがアメリカにあることをはじめて知った.当然のことをやろうとすれば,もちろん抵抗はあったはず.だが,地道につづければそれがなしとげられるもの.奇しくも3月27日の毎日新聞朝刊の記事で,トランプ政権の移民排除政策への反対運動で死者がでたと...
■ 2026年3月30日・《1460》花粉症 0  0
先々週末の3月21日に風邪ですこし発熱(37.2℃)してちかくのクリニックを受診.新型コロナやインフルエンザの感染症ではなかったが,のどの痛みとせき,鼻水についてくすりを処方してもらった.1日なにもせずにすごしたら,ほぼ回復したが,鼻水だけがとまらない.先週なかばにもういちど受診したら,「風邪じゃなくて,花粉症ではないか」との診断.道立衛生研の花粉情報をみると,受診前日の3月20日から,スギ花粉の飛散が「やや多い」状態になっていた.そういわれてみれば,その日にはなんだか「目がしょぼしょぼする」と感じていたのであった.北海道にもスギはあるんだ.マスクしよっと...《あれ,オゾン暴露による鼻炎ってのもあるやんか.関係あるかな.いやいやオゾンによる花粉症症状の低減なんてのも...》
■ 2026年3月29日・《1459》メール転送エラー 1  0
いったい何のメールかとよく読んでみれば,(1)「ohtani@cat.hokudai.ac.jp」から「ohtani@cat.hokudai.ac.jp」あてに,「『ohtani』というIDが使用停止になっているから(このメールアドレスはつかえない)」というフィッシングメールが送付されて,(2)「ohtani@cat.hokudai.ac.jp」はGmailのアドレスに自動転送されているので,それをうけとったGmailのサーバが,送信元のIPあどれすがあやしいので,Gmailのアドレスには転送しなかったという案内を「ohtani@cat.hokudai.ac.jp」に送信した(この送信者はあやしくないのでGmailアドレスの転送された...ということは,結局転送されたということか.やれやれ.
■ 2026年3月28日・《1458》LINE詐欺(その3) 1  0
まえに書いたLINE詐欺のフィッシングメール.そのあて先は,学会運営エンジンmeddleで運営中(あるいは運営していた)学術集会(学会)の公式メールアドレスで,運営中の場合にはそれが自動的に担当者に転送されているのを失念していた.とある学会の担当者から「LINEグループの件はまだできていません.しばらくお待ちください」なるメールがとどいて,なんのはなしかわからなかったが,ようやく,転送されたLINE詐欺メールのことであったことが判明...やれやれ.
■ 2026年3月27日・《1457》表彰審査投票 1  0
とある現地開催の学会から「参加しない代議員,研究会世話人の皆様は,本メールを無視していただきたくお願いいたします」との注釈のついた表彰審査のオンライン投票の案内.例によってGoogle Formsでの投票で,優秀なポスター発表に最大5つまでチェックをいれよと.そして,「ご自身(審査員)が共同講演者に含まれる発表への投票は無効といたします」と.ということは,(1)投票者が,登録した参加者本人であること,(2)ひとりの参加登録者が1回だけ投票していること,および(3)投票した発表すべてについて投票者が共同講演者にふくまれていないこと,を確認しなければならない(そうでないと公平性・正当性を担保できない)が,それはちょっと無理かも.学会運営エンジンmeddleなら,(1)参加登録者が参加登録受付コードをつかわないと投票できない,(2)おなじ理由で複数回答はできない,および(3)該当する発表には投票できないように自動設定...えへん! 《「最大5票」というしばりをGoogle Formsでは設定できると「Google Formsで投票してもらうときに選択数を制限できますか」との質問にGoogle AIが回答=meddleも実装》
■ 2026年3月26日・《1456》ポストカード 1  0
(旧)大谷研究室のウェブページには,ポストカードのページがあって(直接リンクはないが,ギャラリーからリンクあり),ポストカードになりそうな写真コレクションを一般公開しているのだが,最終の登録が2012年で,それ以降はじぶんで使用する分はべつにつくっていた(ひとつはコンビニエンスストアでのはがき用紙へのプリント[ただし写真のタイトルや情報がはいらない])か,いちいち両面をWordファイルでつくって印刷していた.CSSをつかえばそのまま印刷できるページを表示できることに気づいてさっそくつくってみたら,意外にもかんたんに完成(イメージ).これをはがきサイズの用紙に両面印刷すればできあがり.さいきんの写真を登録準備中.《誤算だったのはワークスペースのプリンターでははがきサイズ用紙の両面印刷ができないこと=片面で2ページ印刷したものをうらがえしてもういちど印刷することに...やれやれ》
■ 2026年3月25日・《1455》「ワープロ書斎術」ななめ読了 1  0
西尾忠久「ワープロ書斎術」(講談社現代新書/1985)ななめ読了.「昭和60年三月二〇日第一刷り発行(四五〇円)」とあるのでなんと41年まえの本.当時は「まだ」ワープロ(ワードプロセッサ)なるものがあった.ワープロのおかげで,この著者は原稿を書留でおくる必要がなくなり郵便代を節約できたが,将来はファックス(ファクシミリ)で送るようななるだろうが,そのときもワープロなら手書きより一枚にはいる文字が多くなるから電話代を節約できるだろうと(96ページ).「削除キー」や「矢印キー」,「カーソル」の説明に多くのページをつかっているのが不思議だったが,それは当時のワープロにはマウスがなかったからか.いずれにしても,企業でワープロをつかうのが女性事務員と女性秘書にほぼ限定している(44ページ)ところが,当時の状況をあらわしているともいえる.
■ 2026年3月24日・《1454》Hideshi Hamaguchi 1  0
きのうの話題にした関数電卓は京大時代に指導した学生の濱口秀司氏からもらったものだが,その濱口氏は鍵谷研で(おそらく)唯一Wikipediaに掲載されている人物.ひさしぶりにそのWikipediaの記事をよんでみたら,「Professional」の冒頭に「Hamaguchi is acknowledged for the BET theory of TiO2 (titanium dioxide,) an energy production photocatalyst called the Honda-Fujishima effect.[1]」と.へぇーそんなことがあったんかとおもって,その引用文献[1]をみると,それは京大時代にKOM1995という論文であった.あらためてその文献をみたら,謝辞に「Mr. Hideshi Hamaguchi (Kyoto University) is acknowledged for the BET surface area measurement of some of the TiO2 samples.」と.なんで「BET theory」と「Honda-Fujishima effect」なんて論文の本文にもない単語が入るのか.
■ 2026年3月23日・《1453》電卓 1  0
まえにも書いた年代物のカシオの関数電卓.さすがに40年以上つかうとキーで不具合がいくつか,かなりつよく押さないと反応しないとか,ちょっとタッチしただけで2回入力されてしまうとか.iPhoneの電卓機能が同等以上(検算可能!/イメージ右)になっているし,おいてあるワークスペース以外ではつかえないし,系統的な計算はExcelをつかうのでそろそろお役ごめんとなるか.ちなみに2つならべた写真を被写体のiPhoneでは撮影できないので,Zoomにはいって,べつのカメラで見た状態のスクリーンショット(イメージ左).
■ 2026年3月22日・《1452》Contraseña caducada 1  0
...なるサブジェクト(タイトル)のメールがとどく.Google翻訳にたずねてみたら,これはスペイン語で「パスワード期限切れ=password expired」.なるほど,送信者のメールアドレスは「.es」でおわっているからスペインからきたメール.そして,たしかに(なぜか英文の)本文にはパスワードが期限切れだからサイトにアクセスして更新せよと.このメールの「To」は「bunshoohtani@gmail.com」で問題となっているのは「eoc@toche-np.org」.なぜ,ふたつの電子メールアドレスが同一人物のものであるとおもうのか,そのアルゴリズムが不明.もうひとつはなぜサブジェクトだけをスペイン語にしたのか...ひょっとするとその方がメール本文をよんでもらう確率がたかくなると判断してか...そうだとすると「まんまと」ひっかかったことに.
■ 2026年3月21日・《1451》粒子間電子移動励起 1  0
きょうの論文のひとつ「PKVWO2018」では,タングステン酸ビスマス(Bi2WO6:BWO),バナジン酸ビスマス(BiVO4:BVO)とそれらの混合物の逆二重励起光音響分光法(RDB-PAS)測定によってえられるERDT(電子トラップ密度のエネルギー分布)を議論している.それぞれ単独では,2.7 eVと2.4 eV付近を中心とするピークをあたえるが,今号すると,BWOに帰属されるピークが低エネルギー側にシフトし,その理由としてBWOのVBT(価電子帯上端エネルギー)がBVOより約0.4 eVひくいことをあげている...が,それぞれのVBからそれぞれの電子トラップに励起するならERDTにシフトが生じるはずはないので,BVOのVBからBWOの電子トラップに励起する「粒子間電子移動励起(interparticle charge-transfer excitation=ICTE)」がおこっているのだが明記されていなかった.ICTEについての論文は,3年後の「ICTEL2021」.
■ 2026年3月20日・《1450》ETRAPD 1  0
きょうの論文6つはすべてそのコード名が5文字,つまり比較的さいきんのもので,いちばんふるい分担執筆の著書(BPCAT2013)論文5つのうち4つが逆二重励起光音響分光法(RDB-PAS)測定結果をふくむもの(論文分類コードが「ETRAPD」).「MAITA2019」はペロブスカイト太陽電池の電子輸送層となる酸化チタン層の評価,「NGKWA2020」は酸化チタンのひとつの結晶相であるTiO2(B)の評価,「SNFEN2023」は触媒としての酸化鉄(III)の評価,そして,「ANZAA2025」は酸化チタンの評価結果.《現在,RDB-PAS測定結果をふくむ論文は,解説・総説をふくめて66報.これが100をこえることになると状況は変化するかも...しれない》
■ 2026年3月19日・《1449》わからないこと 3  0
「わからないことをわかっていないと,わからないことはわかりません」とはドラマ「テミスの不確かな法定」で主人公の安藤清春(松山ケンイチ)がたびたび発するセリフ.「わかっていない」ということを自覚しないと,ほんとうのことはわからない.これはまさに研究にもいえること.わかったつもりになっていると,ほんとうのことが見えない.研究テーマとしてあたらしいあいだは,「ほんとうのことはわかってないんじゃないか」と意識があるが,発表をくりかえし,論文として報告するうちに「じぶんのいっていることがほんとうのこと」だと誤解してしまう.つねに「うたがう」ことが必要で,それは他人に対してではなく,まずじぶんから...
■ 2026年3月18日・《1448》PMORP2026 1  0
セリア(酸化セリウム(IV)の粒子形状の定量的評価法に関する論文「A novel approach to quantitative morphology characterization of ceria nanoparticles based on their electron trap distribution patterns and the implications for catalysis, <I>Phys. Chem. Chem. Phys.</I>, accepted for publication」(コード名:PMORP)が「Advanced Article」として<A HREF=http://dx.doi.org/10.1039/D5CP03662C>PCCPのページ</A>に掲載.さいしょにChem. Commun.に投稿したのが2026年4月2日なので,じつにほぼ1年かかったことになる.この論文は「Transparent peer review」としているので,審査員やエディターのコメントとそれに対するリプライもすべて公開(イメージ右).ほんとうは,いったんPCCPにリジェクトされ,それに反論した経緯もあり,その分の公開も要望したが実現しなかった.《掲載とほぼ同時にひとつの図中の表の数値があやまっていることが判明し「Correction」を掲載することに...やれやれ》
■ 2026年3月17日・《1447》春分の日 1  0
きょうは日の出が午前5時42分で,日の入が午後5時42分.つまり昼のながさと夜のながさがひとしい...から春分かというと,そういうわけではない.それはここが札幌だからだろう(「春分の日」に国立天文台の位置で日の出と日の入の時刻がいっしょ)とおもっていたのだが,どうやらそういうわけではなくて,Wikipediaによれば,国立天文台が計算によって「太陽が春分点(黄経0度)に位置する瞬間をふくむ日を『春分日』」を決定し,その日を「春分の日」として公告される...そうな.
■ 2026年3月16日・《1446》パキラ 1  0
毎年話題になるパキラ.今シーズンも,1月にすべての葉がおちていたが,しっかりと芽がでてきた.室温はさほどかわっていないので,なんで芽がでるのかというと,冬のあいだには一日中陽がささない窓ぎわに,朝のほんのみじかい時間だけ,まわりの建物の「すきま」から朝日がさすためかと.この芽から葉がでて,さしわたし40 cmくらいにひろがるというのは想像できないが,これが毎年くりかえされる.ほんとうに植物はりっぱ.《おそらく,ちいさな鉢で買ってから40年以上生きている》
■ 2026年3月15日・《1445》光強度依存性 2  0
きょうの論文のひとつ「ABU2004」は,大谷研究室における「光触媒反応速度の光強度依存性解析」のさいしょの論文.もともとは作用スペクトルの測定が主眼であったが,アルゴン雰囲気化でのメタノール脱水素反応と酸素存在下での酢酸の分解反応の作用スペクトルがやや異なる(シフトしている)ことの原因をさぐるために,いくつかの波長において光強度依存性を解析した結果,前者は速度が光強度にほぼ比例(量子収率が一定)であるのに対し,後者の速度は,光強度の二分の1乗(√2)に比例することが判明.後者がペルオキシラジカルを連鎖担体とするラジカル連鎖反応をふくむとすれば,合理的に説明可能であることをしめした.その後,光強度のLEDをつかった光強度依存性解析へ発展していった.
■ 2026年3月14日・《1444》確定申告 2  0
NPOの法人会計ではなくて,個人の確定申告の締切は3月16日(月)(例年は3月15日だが日曜日なのでうしろだおし)だが,すでに完了.例年マイナンバーカードをつかってe-Taxで申請しているが,ことしは各種の連携もつかってみた.年金は,連携によって源泉徴収額などを入力する必要なし,配当金も証券会社での登録情報がそのままつかえる(連携がなければいちいち入力する必要があった).控除はないが,医療費についても連携してみた(そのうち控除になるかもしれない...).ということで,入力が必要だったのは,謝金や給与に相当するものや,印税に関するものだけ.これも勝手に連携してくれるとなにも入力する必要がないのだが...《たしか,フィンランドでは源泉徴収したものは何もしなくても自動的に登録されるらしい...》
■ 2026年3月13日・《1443》プレップタワー 1  0
逆二重励起光音響分光法(RDB-PAS)測定で,試料の前処理としてのオゾン処理(電子がうまった電子トラップから電子をとって空(から)にする)が一般的になる可能性がでてきたので,ルーチンワークで処理ができるようにオゾン発生装置を購入して常置(これまではキッチンのコンロの上)するために,メタノール飽和窒素通気につかっているプレップタワー(と本日命名)に組込完了(イメージ/ここに設置するのは排気をレンジフードに導くため).タワーは下から,窒素ボンベと配管部品,メタノール飽和窒素通気用ブロックバス,配線スペースとタイマー,オゾン発生装置とPAセル気密確認用ダイヤフラムポンプと予備部品おき場.
■ 2026年3月12日・《1442》生命 1  0
自宅からワークスペースへの通勤のとちゅうでとおるタワーマンションのうらの道ぞいにヒバの木が何本がうえられている.もちろん今は地面が雪がおおわれているが,1週間まえくらいから,木のねもとの雪がきれいに消えていた.気にもとめなかったが,よくかんがえてみれば,これは木の生命活動で発生する熱によるものではないかと.一枚の葉っぱもなく,かわいた樹皮でおおわれているが,ちゃんと生きていることのあかし.つくづくおもうが,植物の生命力はすごいものがある.
■ 2026年3月11日・《1441》局部電池 2  1
某有機化学系研究者から「ふたつの材料を接触させると活性が増大する」という現象の理由をたずねられた.ふたつはいずれも導電性材料なので,接触させて電解質溶液(水)があると「局部電池」が形成されて電流がながれ,ふたつのうちより参加されやすい材料表面の酸化物層がはがれて活性がでるのではないかと推測.しらべてみたら,ちゃんとそのふたつの材料での局部電池形成による状態変化に関する文献がでていた.それにしても,Google AIの「局所電池」の説明になんでSTMの図がでてくるのかがふしぎなところ.
■ 2026年3月10日・《1440》来客 1  0
ワークスペースにひさしぶりの来客.北大触媒研時代に博士研究員として在籍していた東(ひがし)正信さん(京都大学特任准教授).つかっている材料の逆二重励起光音響分光法(RDB-PAS)測定をNPOに委託.今回は,装置をつかった測定の見学とこれまでの測定結果についてのディスカッション,新規測定サンプルの持参.測定対象は,光触媒ではなく,水電解用の電極材料としての酸窒化物.酸窒化物は通常,金属酸化物をアンモニア雰囲気で加熱して調製するため,金属酸化物表面の電子トラップに電子が充てんされている可能性がたかい...さてどうするか.イメージは札幌市内某所にて《記事の内容とは関係ありません》.
■ 2026年3月9日・《1439》オゾン処理 1  0
北大在職中に作成したオゾン発生装置は,低圧水銀灯(オゾン灯)によるオゾン発生用チューブとオゾン除去用の銀担持チタニアを塗布した低圧水銀灯チューブの組み合わせで,酸素ボンベから一定流量でオゾンを発生させるしくみ.NPOのワークスペースに移転したが,酸素ボンベと調圧器を調達する予算がなくて使用していなかった.ひょっとするとオゾン処理が有効という逆二重励起光音響分光法(RDB-PAS)測定サンプルがでてきたため,購入するためにしらべたら比較的低価格のものがあったので即購入.つかってみたら「そこそこ」オゾンが発生しているので,もとのオゾン発生装置に組みこんだ...が,除去用のチューブはほとんど機能せず(おそらく光触媒が劣化=酸化銀になっていて銀にもどらない).
■ 2026年3月8日・《1438》path 3  0
イメージのような電子(正孔)移動の模式図はよくある(このイメージは「Ohtani, B. Revisiting the Fundamental Physical Chemistry in Heterogeneous Photocatalysis: Its Thermodynamics and Kinetics. Phys. Chem. Chem. Phys. 2014, 16, 1788-1797. [10.1039/c3cp53653j]」)のだが,基本的にこれは熱力学(thermodynamics)的描像であって,実際の電子(正孔)移動の速度や効率についてはなにも情報をあたえていない...が,電子が「ころん」と吸着基質に移動することはない.有機化合物や金属錯体どうしの電子移動なら,軌道が空間的・エネルギー的にかさなる必要があるが,光触媒反応でこのようなイメージをともなったシナリオはみたことがない.金属酸化物では表面はほぼ酸素イオンでおおわれているので,励起電子がある伝導帯(金属イオン由来の軌道)が外部に露出していないから,なんらかの「出口」つまり「パス(path)」が必要ということになる...というストーリーを,応募をすすめられたとある研究会の賞の準備をしていて思いついた.
■ 2026年3月7日・《1437》経済的価値 3  0
「『文章』というものの経済的価値が劇的に下がりつつある」らしい.まぁもともと経済的価値はほとんどなかったような気もするが...文章を読むことは,コスパもタイパもわるいし,いまならAIで要約が読めるから本ぜんぶを読む必要はない.学会運営エンジンmeddleで開催された学術集会でアンケート調査(必須)をするが,「このウェブシステムよりつかいやすい学会サイトがあるか」の質問に対してはほとんどが「ない」という回答だが,意見に「文字が多すぎる/字が多くて見づらい」が多い.サインやアイコンがいいのかもしれないが,正確性・透明性を追求すれば「文章」にせざるをえない,というのが正直なところ.
■ 2026年3月6日・《1436》入試出題ミス 0  0
北大の前期入試で出題ミスがあったという報道.大学や大学入試センターでの入学試験問題作成の経験からいえば,通常の入試出題委員会制度のなかで出題ミスをなくすことはほぼ不可能.それは,作成とちゅうの問題を随時みることができないから.委員会の開催時のみしかチェックすることができないといえる(問題に関するなんらかのメモをのこすこと,メールでの送信も通常は禁じられる).もうひとつの理由は,問題の作成には関与せず,チェックだけをおこなう委員がいないこと.作成過程で,内容や文言,条件などが修正されることがほとんどだが,そこでの議論では,できあがった問題をバイアスなしで見ることがむずかしい.ということで,この手のミスはくりかえされることとなる.
■ 2026年3月5日・《1435》5つの速報と2つの総説 1  0
きょうの論文7報は,光触媒反応研究の根本となる概念や測定について解説したふたつの総説・解説をのぞいた原著論文5つはいずれも,速報(letter/communication)で,総説・解説もふくめて,いずれもそれまでの研究の延長線上にはないものといえる.「RNH2001」は光触媒反応による硝酸イオンのアンモニアへの還元反応,「ZCL2008」(Personal Commentary)と「ZEC2008」は,それまでの光触媒研究論文の本質と問題点を指摘,「PRI2009」は光触媒活性−構造相関を統計的にしらべたさいしょのもの,「NONLI2013」は金ナノ粒子の表面プラズモン共鳴吸収による光触媒反応の光強度依存性解析から多光子過程であることをしめしたもの,「LZWEI2014」は八面体形状アナタース酸化チタン光触媒に関する報告,「OXYGL2018」は酸化チタンによる酸素生成反応がひとつの粒子に2ないし4つの光子が吸収されておこる多光子過程であることをしめしたもの.
■ 2026年3月4日・《1434》研究支援サービス・パートナーシップ認定制度(A-PRAS) 5  0
とある英文校閲サービス会社のニューズメールで「研究支援サービス・パートナーシップ認定制度(A-PRAS)」の認定をうけたと.まったく知らなかったが,なんと2019年からスタートした制度で,ただ「認定される」だけだが,知名度はあがる可能性がある.touche NPOの活動のひとつである「学会運営エンジンmeddle」とおなじようなサービスも2つ認定されているが,1開催あたり100万円以上の高額.これが利用できる研究者は,すでに十分な支援をうけているから,あまり意味はない.そのあたりを強調して「学会運営エンジンmeddle」と「逆二重励起光音響分光法受託測定」を2026年度に申請してみようかと.
■ 2026年3月3日・《1433》皆既月食 1  0
きょうは「ひなまつり」にして皆既月食(ということは満月).天気予報はくもりだったが,月の出のころには,東の空にはほとんど雲がなく,きれいに満月があらわれた.そのご20時前ころから欠けはじめて,20時すぎには皆既食となった(イメージ右).ワークスペースのあるマンション前の歩道からは,皆既食のあたりでむかいのマンションのかげにはいってしまい,赤銅色は確認できず.そもそも皆既食では太陽の光が月にはあたらないはずだが,地球の大気圏で太陽光が屈折し,波長がながい赤色はより屈折のどあいが高いためという...ということは夕焼けとおなじか.
■ 2026年3月2日・《1432》ベツとナイ 1  0
合田一道「北海道 地名の謎と歴史を訪ねて」ベスト新書(2010)ななめ読了.「北海道旧駅名をめぐる一考察」によると,あて字もふくめて55%以上の駅名がアイヌ語に由来するという(4ページ).「ベツ」と「ナイ」がいずれも「川・河口・沢」などを意味することはしっていたが,「ピラ」,「シリ」と「ポロ」はそれぞれ「崖」,「地」と「大きい」であった(5ページ).札幌は,「サッ・ポロ・ペッ」で「乾いた大きい川」.その札幌を流れる豊平川は「トイ・ピラ(くずれる崖)」(58ページ),小樽は「オタル・ナイ(砂だらけの川)」(62ページ)であった.そしてなんと松浦武四郎がなづけた北海道の「カイ」は「この国に生まれし者」であると(98ページ).ちなみに「長万部」には諸説あるが,そのひとつは「オ・シャマン・ペッ(川尻がよこになった川)」.アイヌ語では,自然をひとにたとえることが多く,「オ」は「尻」あるいは「陰部」.
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